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【受験生応援2018】2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~数学編~

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 受験生の皆さん、センター試験お疲れ様でした。2次試験まで1カ月を切りました。センター試験がうまくいった人もいかなかった人も、ここからが勝負時です。東大新聞オンラインでは、受験生応援連載として、東大の2次試験のアドバイスを発信していきます。今回は現役東大生による数学の勉強法アドバイスです。


 数学は文・理共に1日目の14時から試験が始まる。1問当たりの配点が高く差が付きやすい教科のため、東大入試の要となる試験となるだろう。得意の数学で稼いで合格を狙うという受験生から、苦手だから最低限の点数を目指すという受験生までおり、さまざまな戦略が考えられる。

 

 しかしこの時期の数学の学習における受験生共通の重要ポイントは、残念ながら「大幅なレベルアップは望めない」ということ。したがってやみくもに問題を解くのではなく、一番念頭に置くべきは「本番の点数最大化のための徹底したシミュレーション」だろう。具体的には、過去問を通じた問題演習が最善だ。時間を計って本番さながらの雰囲気のなか1年分に取り組む、解いたことのある問題を解き直して出題パターンを確認するなど多種多様な活用方法がある。漫然と進めず個々人の戦略にあった工夫をしたい。

 

 その他にも、点数最大化に向けた工夫はできる。例えばミスが多い自覚のある人は、「問題文を読み違えた」「有理化の際に計算ミス」など、演習の際に間違えた問題の原因を書き出しておくというのも、ケアレスミスが命取りとなる東大数学においては効果があると思われる。数学が苦手な人は分野ごとに典型問題の解法を一通り確認しておくのも本番を見据えた対策と言える。受験直前はいくら時間があっても足りないはず。優先順位を付けながら、「やった方がいい勉強」ではなく「やるべき勉強」を見つけ出し、最も自分に合った学習方法を選んでいただければと思う。

 

 プレッシャーのかかる数学の試験には特によく当てはまることだが、当日最も重要なのは平常心を保つことだ。そのためにできる準備は全てしておこう。しばしば「数学が0点でも受かる受験対策を」といわれるが、そうも言っていられないという受験生も多いのではなかろうか。ならばイメージトレーニングも含め徹底的に本番のシミュレーションと自己分析をして、自分の最大限の力を出し切るために備えるしかない。周囲のペースに流され過ぎることなく、自分だけの東大受験を成功させよう。

 

(文Ⅰ・2年=当時)※この記事は、2017年公開の東大新聞オンライン記事からの転載です。

 

 

【受験生応援2018】

現役東大生は試験前日と当日をどう過ごしたの?

現役東大生は試験本番に向けてどう体調管理をしたの?

東大教授が語る2次試験の意味 「知識ではなく考える力を試す」

受験生に代わって絵馬を奉納!

2次試験直前!現役東大生による勉強法アドバイス 〜国語編〜

2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~数学編~

【受験生応援2018】2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~数学編~東大新聞オンラインで公開された投稿です。


【受験生応援2018】2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~英語編~

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 受験生の皆さん、センター試験お疲れ様でした。2次試験まで1カ月を切りました。センター試験がうまくいった人もいかなかった人も、ここからが勝負時です。東大新聞オンラインでは、受験生応援連載として、東大の2次試験のアドバイスを発信していきます。今回は現役東大生による英語の勉強法アドバイスです。


 東大入試の英語は2日目の午後、つまり最後の教科だ。それまでの4科目で体力も精神もくたくたのはず。ならば、きちんと自分なりの戦略を立てて試験に臨もう。

 

 問題構成は、例年通りならば大意要約、段落整序、英作文2題、リスニング、文法、英文和訳、エッセイ系の長文……。リスニングの音声が流れるまでの45分、終わってからの45分をどの問題に配分するか、戦略を立てよう。センターから2次試験まで時間は短い。戦略を決めるためにも、まだ取りかかっていない過去問や各予備校が出版している東大模試のまとめを使って演習を進めよう。その際本番と同じ時間設定を想定し1年分をまとめて解けば、自分にどのような配分がいいか、おのずと分かってくるはずだ。大意要約や英作文、英文和訳といった記述式の問題は学校や予備校の先生など、信頼できる人にチェックしてもらおう。

 

 東大英語の本番で注意しなければならないことは三つ。一つ目は分量の多さだ。120分の試験時間があるとはいえ、本番で焦ってしまうと試験時間終了間近に解き終わってしまうことになるかもしれない。記者は、事前の演習では100分程度で終えることができていたものの、当日は長文が全く理解できず焦り、結局115分程度かかってしまった。もし終わらなければ、暗い気持ちで帰路につき、合格発表まで過ごすことになってしまう……。それだけは避けたい。事前に速読・多読の練習をしておこう。二つ目はリスニングの重要さだ。リスニングは試験開始から45分後に始まり、約30分間続く。各予備校によると、このリスニングだけで120点中30点を占めると言われている。事前に演習を積んで、本番でも確実に得点を重ねたい。三つ目はマークシートの使用だ。当日はセンターと同じように、鉛筆を忘れてはいけない。また、マーク形式と記述形式の問題が入り混じっているため、気付かないうちに「ズレ」が発生するリスクは高い。問題番号に注意してマークしよう。

 

 幸いなことに東大英語は一つ一つの問題や単語の難易度がそれほど高いわけではない。1文ずつしっかり理解しながら解き進めれば、必ず高得点を手にすることができるようになっている。すがすがしい気持ちで2次試験を終えるため、最後の教科、英語でいい結果を残そう!

 

(文Ⅰ・1年=当時)※この記事は、2017年公開の東大新聞オンライン記事からの転載です。

 

 

【受験生応援2018】

現役東大生は試験前日と当日をどう過ごしたの?

現役東大生は試験本番に向けてどう体調管理をしたの?

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2次試験直前!現役東大生による勉強法アドバイス 〜国語編〜

2次試験直前!現役東大生による勉強法アドバイス 〜数学編〜

【受験生応援2018】2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~英語編~東大新聞オンラインで公開された投稿です。

日本人選手が金メダル獲得の期待大 平昌五輪「スキージャンプ」の見どころ

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 2月9日から開催される平昌オリンピックに合わせ、東京大学運動会の各団体に競技の見どころについて執筆してもらいました。今回は「スキー部」による「スキージャンプ」についての寄稿です。

 

写真はスキー部提供

 

 スキージャンプを行う競技は大きく分けて二つ、スキージャンプとノルディックコンバインドの2競技があります。前者はジャンプで得点を競い、後者は前半のジャンプと後半のクロスカントリーの合計を競います。

 

 スキージャンプ競技は、ジャンプを2本行ってその飛距離点と飛型点の合計の得点で順位を競います。飛距離点は基準となるK点(赤い線)との飛距離差でつけ、飛型点は空中姿勢、着地時のテレマーク姿勢、着地後のランディング姿勢をジャッジが1人20点満点で判定します。そして、この得点に風の状況やスタート位置の高さを調整し、得点となります。

 

 コンバインド競技は、ジャンプを1本行って同様に得点をつけ、その高いほうからタイム差をつけて後半クロスカントリーを個人であれば10km、団体であれば5km×4人のリレー形で走ります。

 

 平昌で行われる種目は複雑ですが、ジャンプが男子個人のノーマルヒル/ラージヒル、男子団体のラージヒル、女子個人のノーマルヒル、コンバインドが男子個人のノーマルヒル/ラージヒル、男子団体のラージヒルとなります。ノーマルヒル、ラージヒルはジャンプ台の大きさの違いで、前者だと90m、後者だと120m以上飛ぶサイズになります。

 ジャンプ、コンバインド競技は特に日本人選手が上位に食い込める競技なので、ぜひ日本人選手に注目してほしいです。男子のジャンプでの注目は小林潤志郎選手。今シーズンとても伸びてきていて、オリンピック初出場ながら11月にはW杯初優勝を果たし、W杯の総合成績でもドイツやノルウェーの選手が大半を占めるなか上位に食い込んでいます。弟の陵侑選手も代表入りしており、兄弟での活躍が期待できます。

 

 また、忘れてはならないのが「レジェンド」葛西紀明選手。現在45歳で平昌がなんと8回目のオリンピック出場ながら、W杯で好成績を残し続けています。

 

 女子のジャンプではやはり高梨沙羅選手と伊藤有希選手。昨シーズンはW杯優勝争いを繰り広げた2人は、今シーズン序盤こそノルウェーやドイツの選手に遅れをとっていたものの、ここ最近になって修正の成果が出はじめ、再び表彰台に立つようになりました。オリンピックでは1位2位独占も期待できます。

 

 男子コンバインドでは渡部暁斗選手。前回のソチオリンピックでは銀メダルを獲得した選手です。ソチ金メダリストのドイツのフレンツェル選手とW杯で優勝を争ってきました。平昌ではついに金メダル獲得なるか、見どころです。

 オリンピックではジャンプやコンバインドの競技が連日開催されるので、日本人選手を応援しながら盛り上がってほしいと思います!

 

東京大学運動会スキー部

ジャンプ・コンバインドパート主任 林 亮太

 

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【東大運動会平昌五輪寄稿】

スピンから見る平昌五輪「フィギュアスケート」の見どころ

激しさとスピード感を兼ね備えた平昌五輪「アイスホッケー」の見どころ

日本人選手が金メダル獲得の期待大 平昌五輪「スキージャンプ」の見どころ

最もタフなスキー競技 平昌五輪「クロスカントリー」の見どころ

日本人選手が金メダル獲得の期待大 平昌五輪「スキージャンプ」の見どころ東大新聞オンラインで公開された投稿です。

最もタフなスキー競技 平昌五輪「クロスカントリー」の見どころ

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 2月9日から開催される平昌オリンピックに合わせ、東京大学運動会の各団体に競技の見どころについて執筆してもらいました。今回は「スキー部」による「クロスカントリースキー」についての寄稿です。

 

第90回全日本学生スキー選手権大会男子30kmフリーに出場したスキー部の石原湧樹選手(写真はスキー部提供)

 

 クロスカントリースキー競技は、スキーを履いて起伏のあるコースをまわり、その速さを競う競技です。しばしば「雪上のマラソン」などと例えられますが、実際はクラシカル、フリーの2種類の走法があり、距離もスプリント(1.5km前後)から50km(男子)まで、多様な種目があります。非常にタフな競技で、スウェーデン人を対象としたある調査によると、様々な競技の中で最も最大酸素摂取量(VO2max)の大きいのはクロスカントリースキー選手たちであったそうです。

 

 クラシカルは、走法が、スキーを2本平行にして進んでいくものに制限されます。フリーは、走法は自由なのですが、全員、スケーティングという、スキーをハの字にしてアイス・スケートのように進んでいく走法を用います。それぞれに難しさ、面白さがあるので走法の違いにも注目してみてください。

 

 オリンピックでも、クラシカル、フリーのスプリントから50kmまで、またリレーや2走法組み合わせたスキーアスロンなどの様々な種目が行われます。

 世界では、北欧で特に競技が盛んに行われています。特に男子ではビョルン・ダーリやペテル・ノルトゥグといった名選手を輩出しスキー王国と言われるノルウェーは、今季もワールドカップランクの上位を占めています。今季好調なノルウェー選手は、男子では、昨季まで2年連続ワールドカップ総合覇者となったマルティン・J・スンビュ選手、女子では、ハイディ・ウェン選手やイングビルド・F・オストベルグ選手などがいますが、なんといっても注目すべきは、今季ワールドカップ男子で無類の強さを誇るヨハネス・H・クラエボ選手です。非常に若く、現在21歳、筆者と同学年ですが、段違いの強さでスタートからフィニッシュまでレースを制します。特にクラシカルスプリントでの圧倒的な滑り(走り?) に注目してください。

 

 他にも個人的には、男子では、総合的な強さでノルウェー勢に食らいつくスイスのダリオ・コログナ選手(転ぶな!) 、アジア勢で奮闘するクラシカルの巧者、カザフスタンのアレクセイ・ポルトラニン選手に注目したいと思います。

 

 ロシアのドーピング問題はクロスカントリースキーでも例外でなく、前回ソチオリンピック、男子50kmフリーで祖国に感動的な金メダル、表彰台独占をもたらしたアレクサンドル・レグコフ選手がドーピングで金メダル剥奪、オリンピック永久追放となり、もうあの滑りを見られないことが残念です。

 

 日本選手も出場します。男子個人で北海道音威子府村出身の吉田圭伸選手、女子個人で北海道美幌町出身の石田正子選手です。

 

 吉田選手は、今季12月に入ってから立て続けにワールドカップで20位前後に入り、調子を上げています。前回ソチオリンピックにリレーのみで出場し、周回遅れDF(途中棄権)となった悔しさ、今回個人で出場権を獲得しレースにかける思いを、ブログに綴っています。

 

 石田選手は昨季ワールドカップで日本人最高となる3位に入賞、今季もスキーアスロンで14位に入っています。

 

東京大学運動会スキー部

主将、ノルデック・クロスカントリーパート主任 石原 湧樹

 

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【東大運動会平昌五輪寄稿】

スピンから見る平昌五輪「フィギュアスケート」の見どころ

激しさとスピード感を兼ね備えた平昌五輪「アイスホッケー」の見どころ

日本人選手が金メダル獲得の期待大 平昌五輪「スキージャンプ」の見どころ

最もタフなスキー競技 平昌五輪「クロスカントリー」の見どころ

最もタフなスキー競技 平昌五輪「クロスカントリー」の見どころ東大新聞オンラインで公開された投稿です。

競技の様子はまるで「雪上のF1」 平昌五輪「アルペン」の見どころ

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 2月9日から開催される平昌オリンピックに合わせ、東京大学運動会の各団体に競技の見どころについて執筆してもらいました。今回は「スキー部」による「アルペンスキー」についての寄稿です。

 

写真はスキー部提供

 

 アルペンスキーは雪上のF1とも言われ、スキー競技の中で最もスピード感があり、スリリングな競技です。この競技では日本ではあまりメジャーではありませんが、ヨーロッパではサッカー、ロードレースと並んで三大スポーツとして多くの競技者がいます。今回はこのアルペンスキーの見どころ、注目選手などを紹介したいと思います。

 

 まず、この競技の種目を紹介していきたいと思います。ほとんどの選手は技術系と呼ばれるスラロームとジャイアントスラローム、高速系と呼ばれるスーパーG、ダウンヒルのどちらか2種目に出場します。まずは技術系から紹介します。スラロームはスピードこそそこまで出ませんが、最も技術を求められ、ポールを倒す様はとてもアグレッシブです。ジャイアントスラロームはスラロームより丁寧に動くことが求められます。スピード感満載です。一方、高速系はどちらも時速100kmを超えます。恐怖との闘いであり、技術系とは違った滑り方が求められます。

 さて次に注目選手を紹介したいと思います。男子は技術系については、現在トップ2人はほぼ変わらない状態で、ここ数年W杯の総合優勝をしているオーストリアのマルセル・ヒルシャーと若手ノルウェーのヘンリック・クリストファーセンです。ヒルシャーは力強い、直線的なライン取りが、クリストファーセンはターン技術の正確さが強みです。技術系は間違いなくこの2人が上位に食い込んでくるでしょう。それに追随してスラロームでは、最近調子を上げているオーストリアのミハエル・マット、ジャイアントスラロームではフランスのアレクシス・パンチュローなどが有力選手です。高速系については、ノルウェーのアクセルルンド・スィビンダール、チェテル・ヤンスルーなどが優勝候補でしょう。女子に関しては、アメリカのミカエラ・シフリンが頭一つ抜けているように感じます。男子に負けない力強い滑りに期待です。

 

 こうして見るとオーストリア、フランス、ノルウェーに速い選手が集まっています。しかし、日本選手も負けてはいられません。現在、出場が確定しているのは男子スラローム:湯浅直樹選手、男子ジャイアントスラローム:石井智也選手、女子スラローム:安藤麻選手、女子ジャイアントスラローム:石川晴菜選手の4人です。特に湯浅選手は昨年W杯でトップ10に入っている実力者なのでメダルに期待したいです。

 

東京大学運動会スキー部

副将、アルペンパート主任 原田 将寛

 

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【東大運動会平昌五輪寄稿】

スピンから見る平昌五輪「フィギュアスケート」の見どころ

激しさとスピード感を兼ね備えた平昌五輪「アイスホッケー」の見どころ

日本人選手が金メダル獲得の期待大 平昌五輪「スキージャンプ」の見どころ

最もタフなスキー競技 平昌五輪「クロスカントリー」の見どころ

競技の様子はまるで「雪上のF1」 平昌五輪「アルペン」の見どころ

競技の様子はまるで「雪上のF1」 平昌五輪「アルペン」の見どころ東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【受験生応援2018】2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~地歴編~

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受験生の皆さん、センター試験お疲れ様でした。2次試験まで1カ月を切りました。センター試験がうまくいった人もいかなかった人も、ここからが勝負時です。東大新聞オンラインでは、受験生応援連載として、東大の2次試験のアドバイスを発信していきます。今回は現役東大生による地歴の勉強法アドバイスです。


地歴の試験は2日目の午前に行われ、文系受験生が150分で2科目を解く。正確な知識や論述力に加え、最後まで粘り強く解く集中力が求められる。

 

 150分というのは長いようだが、本番では少し考えていたらあっという間に過ぎてしまう。細部に悩んで時間を浪費するよりも、方向性を定めてできるだけ短い時間で、要旨を簡潔に書き上げることを意識するとよいだろう。論述の方向性を大きく外すことさえなければ部分点が期待できるということを念頭に置けば、少しは楽な気分で問題に取り組めるはずだ。時間配分は人それぞれだが、世界史の第3問から始めてあとは問題をざっと見て解けそうなものから手を付けるという方法をとっていた。またこれは地歴以外の教科でも言えることだが、それぞれの問題の難易度にはばらつきがあり、時間の制約もあって全ての問題にまともに解答するのは不可能に近い。本番までに時間を計ってできるだけ多くの過去問を解き、どれが比較的易しい問題でどれが難しい問題かを見極められるとよい。その際、大問ごとに時間を分けずに1年分のセットを通して解くと、本番に近い形で集中力も高められるだろう。

 

 本番が近くなってからやるべきことは、これもやはり地歴以外でも言えることだが、基本事項の確認だろう。記者が受験をした昨年は、世界史の大論述で現代史が出題されて受験生を震撼させた。記者の周りでも、合格した人を含めて、この問題をまともに解けた人はほとんどいないようだった。難易度の高い問題であればあるほど、基本事項を押さえた解答を作ることができれば相対的に高い得点が取れると思われる。東大の地歴では細かい知識を問う問題はほとんど出題されず、基本的事項を俯瞰して簡潔にまとめ直す力が要求される。頻出分野を中心に、自分が不安に感じる部分を教科書の記述を参考に今一度整理し直すのが最善だ。

 

 地歴は数学などに比べて「大崩れしにくい」と言われ、その分大きな差が付きにくい教科でもある。自信を持って本番を迎えられれば、致命的な失敗をすることは考えにくい。そのためにも、本番までにできる限り問題数を解いて論述力を鍛えたい。

 

(文Ⅱ・1年=当時)※この記事は、2017年公開の東大新聞オンライン記事からの転載です。

 

 

【受験生応援2018】

現役東大生は試験前日と当日をどう過ごしたの?

現役東大生は試験本番に向けてどう体調管理をしたの?

東大教授が語る2次試験の意味 「知識ではなく考える力を試す」

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2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~数学編~

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【受験生応援2018】2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~地歴編~東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【受験生応援2018】2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~理科編~

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 受験生の皆さん、センター試験お疲れ様でした。2次試験まで1カ月を切りました。センター試験がうまくいった人もいかなかった人も、ここからが勝負時です。東大新聞オンラインでは、受験生応援連載として、東大の2次試験のアドバイスを発信していきます。今回は現役東大生による理科の勉強法アドバイスです。


理系受験生にとって、東大入試2日目最初の科目となる理科。大部分が知識の暗記で乗り切れるセンター試験とは異なり、2次試験では知識をどう活用できるかが勝負になる。

 

 東大の理科には見たことのない物質や実験、問題設定が出てくるため、過去問を解き始めたばかりの人はとまどうことも多いだろう。しかしじっくり問題を読めば習った基本知識の組み合わせで構成されていることに気付く。試験当日までに5~10年分程度の過去問に触れ、初めて見た問題にも落ち着いて取り組めるようにしておこう。また、理科は問題数が多く文章も長いため全部解き切ることは容易ではない。まずは科目・分野ごとの得意不得意や難易度に応じ、150分を2科目でどう配分するかについて戦略を立てることが必要だ。記者は模試や過去問に触れる中で、比較的解きやすい化学の第3問から始めて流れに乗り、物理を一通り解いて残りの時間を化学の第1・2問にあてるという解き方を確立させた。さらに単純に問題の解き方を学ぶだけでなく「制限時間内に解ける問題を選び取って解く」練習をすることも大切。例えば化学には、物質名を答えさせる問題など、長い問題文を読まなくても解ける簡単な知識問題があることも少なくない。時間を計って過去問を解き、解ける問題で確実に得点できる力を身に付けよう。

 

 試験の直前には、「解ける問題で確実に得点できる」ように基礎知識の確認をしておくのがお勧めだ。特に生物や化学の基礎など少し不安のある暗記項目を見直しておこう。2次試験の対策が万全と思っていても、当日は突然昨年までの傾向と違う問題が出るかもしれない。記者が受験した年には「化学の第3問は有機化合物の構造決定」という定説を覆して高分子化合物が出題され、戦略通りの時間配分ができず途方に暮れた。ただ、初めての問題に焦るのは皆同じ。頭が真っ白になったら一度顔を上げて「周りも焦っているはずだ」と思い込み、気持ちを落ち着かせよう。

 

 最後に、初日の出来が悪かったとしても、2日目まで暗い気持ちを引きずってしまうのが一番もったいない。実際記者は初日の数学があまりに解けず落ち込んでしまい、夜は勉強もせずテレビを見て過ごした。しかし逆にリラックスして2日目に挑めたのか、そんな記者でも合格を勝ち取っている。試験直前の過ごし方は自分の疲労度や心理と相談して臨機応変に決め、どんな状況でもとにかく諦めず最後まで戦ってほしい。

 

(理・3年=当時)※この記事は、2017年公開の東大新聞オンライン記事からの転載です。

 

 

【受験生応援2018】

現役東大生は試験前日と当日をどう過ごしたの?

現役東大生は試験本番に向けてどう体調管理をしたの?

東大教授が語る2次試験の意味 「知識ではなく考える力を試す」

2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~国語編~

2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~数学編~

2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~英語編~

2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~地歴編~

2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~理科編~

【受験生応援2018】2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~理科編~東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【世界というキャンパスで】額田裕己さん⑥ 自然の中を駆け巡る

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 到着したタウポは湖のほとりにあるとても美しい街だ。湖の向こうには、雪をかぶった世界遺産トンガリロ山が見える。余談だが、この山には登りに行った。カルデラ湖が印象的なこの火山に登ろうと思えば、かなり本格的な登山になる。その話もしたかったが、写真を載せてお茶を濁そう。タウポはトライアスロンが盛んで、どれくらい盛んかというと早朝から湖でスイム練習をしている人がいるくらいだ。もちろんその後はバイク練習もラン練習も欠かさない。

 

トンガリロ山の山頂から(写真は額田さん提供)

 

 僕はこの街をアスレチッククラブに参加するために訪れた。そのクラブは毎週月水金曜日に活動しており、地域住民誰でも参加できるという。12月末のある火曜日、僕は大変緊張しながらその練習場を訪れてみた。

 

 行ってみると、おじいさんが1人で準備体操をしている。本当にここが集合場所なのだろうか。思い切って尋ねてみると、やはりそのおじいさんは部員であった。しかしどうやら冬休み期間らしく、彼は自主練習に来たのだという。そのまま帰るのももったいないので、僕は彼と2人きりで練習した。それからクラブが冬休みの間は彼と僕だけの練習がよくあったので、僕らは大変仲良くなった。聞くと、彼はイギリスから来ておりタウポの人ではないらしい。毎年冬の寒い時期は季節が真逆のタウポに来て、陸上競技をやっているのだと言う。そういう参加方法もアリだと分かり、飛び込み参加の僕は少し安心した。

 

 冬休みが終わると、一気に参加者は増えた。毎回10人前後くらいが集まって、準備運動をした後は練習に移る。練習は、もっぱら自然の中を走るクロスカントリーだ。舗装されていない草っ原や川沿いの道、森の中は木の根っこを飛び越えて走る。日本でいう陸上競技からはかけ離れている。それはそれはすがすがしいランニングだった。

 

 日本と違うといえば、参加している年齢層も違う。日本には同年代と切磋琢磨する部活というシステムがあるが、世界的にみるとそのシステムは珍しい。海外では、スポーツをやりたい人が年齢に関係なく集って練習するクラブチーム方式が一般的だ。それはニュージーランドでも例外ではなかった。タウポのチームで最年長だったのは80歳の先に挙げたおじいさん、最年少は7歳で、僕はその子ととても仲良くなった。聞くと、彼もイギリスから来たそうだ。しかし彼の場合、家族と一緒にタウポに移住して来たという。その子は年齢に見合わぬ走力で、練習ではいつも僕と一緒に走った。「5千メートル走の自己ベスト記録はいくつ?」「何メートル走が一番好き?」走りながらそんな会話をしていた。それは部活というスポーツの枠にいたのでは体験できない楽しさだった。

 

タウポアスレチッククラブのチームメイトと一緒に(写真は額田さん提供)

 

 たった3週間ほどの滞在だったが、クラブチームの皆は本当によくしてくれた。タウポも暮らしやすい街であったので名残惜しい気持ちもあったが、目的地のオークランドまではもっと北上しなくてはならない。僕はバスに乗り次の目的地を目指すことにした。

 

 ニュージーランド縦断の旅は、もう最終盤である。

(寄稿)=続く

 

【世界というキャンパスで】額田裕己さ


この記事は、2018年1月30日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナル記事を公開しています。

 

ニュース:大学入試共通テスト 思考力測る試みの成否は センター偏重の高校教育変える
ニュース:仮設体育館建設へ 駒場コモンズ 2月5日に着工
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ニュース:オープンデータ研究 専門組織を設立
ニュース:副作用の仕組み解明 タンパク質が構造変化
ニュース:理学系博士入試 筆記試験を8月下旬に
企画:シェアリングエコノミー特集 モノ以外でもつながる社会へ
企画:教育・分析の人材が不足 専門家に聞く統計の今
ミネルヴァの梟ー平成と私:1.風の旅団事件①
地域の顔:PRECIOUS東大前・本郷店
東大教員の豆知識:稲田奈津子助教(史料編纂所) 豆まきの歴史
こんなところに東大が:旧六本木キャンパス 現国立新美術館
世界というキャンパスで:額田裕己さん(文Ⅲ・1年)ニュージーランド編⑥
キャンパスガイ:知田直樹さん(文Ⅰ・1年)

※新聞の購読については、こちらのページへどうぞ。

【世界というキャンパスで】額田裕己さん⑥ 自然の中を駆け巡る東大新聞オンラインで公開された投稿です。


悩める理系学生たちへ 企業がひらくあなたの人生

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 進学か就職かという二元論で語られることが多い、理系の大学生の進路。しかし最近では第三の選択肢として、起業も徐々に浸透しつつあるようだ。今回は起業した東大の学生・卒業生をゲストに迎え、これからの理系学生の働き方を議論した。

(企画・須田英太郎 文・小田泰成 写真・石井達也)

 

参加者(敬称略)

牧田和也(まきた・かずや)
日本ビジネスシステムズ株式会社(JBS)取締役副社長。現在、起業に意欲のある学生を発掘・育成・支援する「異端児支援プログラム」の運営に携わる。

吉村英毅(よしむら・ひでき)
経済学部卒。在学中に起業し、現在は株式会社エボラブルアジア代表取締役社長。

加茂倫明(かも・みちあき)
理Ⅱ・2年(休学経験あり)。在学中に起業し、現在は株式会社POL代表取締役CEO。

久野美菜子(くの・みなこ)
学際情報学府修士1年(休学中)。東京大学新聞社所属。在学中に起業し、理系学生や研究者向けのメディア「Lab-On」の編集長。

 

ファシリテーター

須田英太郎(すだ・えいたろう)
総合文化研究科修士2年(休学中)。東京大学新聞社所属。

 

(左から)牧田和也さん、久野美菜子、吉村英毅さん、加茂倫明さん

 

博士に行くのはある意味博打?

理系学生の進路は今

 

須田 それではまず、理系学生の進路についてお伺いします。加茂さんは在学中に起業し現在も東大に在籍していますが、周りにいる理系の学生の進路にはどういった傾向がありますか。

 

加茂 周りの理系の学生というよりは、理系の東大生全体についてなんですが、データによれば過半数は修士課程に進みます。そこから博士課程に行く人は10%くらいでしょうか。

 就職先の決め方としては、学科の推薦、東大の卒業生による仲介などが多いですね。学内セミナーを参考にする人もいますが、よくある就活サービスを使う人は意外と少ないです。

 企業としては理系の学生を欲しがっているんですけど、学生側が「研究に時間を割かなければいけない」「どうせ学科が推薦してくれる」「所属する研究室でインターンが禁じられている」などの理由で就活に積極的ではないですね。

 

吉村 理系の学生に人気がある企業には、どのような特徴があるんでしょうか。

 

加茂 学生時代に培った研究スキルを生かせるところですかね。例えば培養など大学での研究に近い仕事をやらせてくれる企業は評価が高かったりします。あとは、やっぱり安定志向の学生が多いので、福利厚生がしっかりしていたり、大手だったりという特徴を備えた企業も人気です。

 一般的に、東大の卒業生が多い企業に学生が集まる傾向はありますね。それだけ東大と古くから付き合いがあり、安定しているということなので。

 

牧田 理系でずっと研究してきた人たちって、その後どうなるんですか。

 

加茂 半分くらいは研究が嫌になったりして、ビジネスに足を踏み入れますね。学部時代に研究とインターンを両立した上で進路を決める人は少ないので、早いうちからもう少し社会と接点を持った方がいいと思います。

 

 

須田 そういう点では、JBSにインターンに来る学生はどうですか。

 

牧田 そうですね、インターンを、就活への布石というより経験を積む手段として捉えている学生も多いみたいです。企業としては一から教えなければいけないので、学生を受け入れるのはやっぱり大変なんですけど、喜んでもらえますね。

 

須田 久野さんの周りではどうでしたか。

 

久野 私が学部時代に所属していた農学部の研究室では、80~90人いる同期のうち3人を除いて皆修士課程に進みましたね。バイオ系の研究は生き物が相手なので、細胞培養や飼育などの拘束時間が長く、インターンをするまとまった時間は取りづらいです。

 

加茂 研究が好きでも博士課程に進むのを怖がる、という人もいますね。ポスドク(博士号取得後、任期制の職に就く研究者を主に指す)の受け皿が多いとは言えないため、博士号を取れたとしても生活が大変という話も聞きます。

 

久野 博士号を持っている人が優遇される欧米と比べ、博士号を取得するメリットが少ないので、博士課程に進むのをためらう気持ちも分かります。私の周りにも、優秀で研究も好きだけどリスクを考えて、研究者になることを諦める人もいました。

 

牧田 JBSでは採用の際あんまり学歴を重視していないんです。というのも、皆修士課程を出ていて学歴を比較しようがないから。ただ、博士課程を出た後に就職する人はめったにいないかもしれません。

 

 

起業は軌道に乗りやすい

日本でも企業が一つの選択肢に

 

須田 では、起業という選択肢はどうなんでしょうか。

 

吉村 学生の起業はリスクがゼロだと思います。駄目なら就職すればいいんですから。むしろ、学年が上がれば上がるほど起業のハードルも上がります。今はベンチャー企業にお金が集まりますし、起業しやすい環境になっていると思いますよ。

 ただし起業にも大変な側面はあって、個人的には資金繰りが一番大変でしたね。黒字化をどれだけ早く達成できるかが重要。大手企業に就職しておけば良かった、と思うこともありました(笑)。

 

須田 吉村さんの周りには、起業した方はたくさんいらっしゃったんですか。

 

吉村 僕が起業した頃はホリエモン(実業家の堀江貴文氏の愛称)ブームが起こっていて、起業する人自体はそこそこいましたね。でも、途中でやめた人も多いです。逆に今でも続いている人たちは、ブームに流されるような人ではないんだと思います。

 

牧田 身近に起業している人がいると励みになりますよね。アメリカでは学生はすぐ起業しますよ。日本の学生は研究で忙しく、インターンすらできない。起業する上でいいポジションにいるのに、それに気付いていない人も多い。

 

加茂 先ほどから「研究で忙しい」というフレーズが多用されていますが、研究室によっては緩い所もあります。ただ起業につながりやすい長期のインターンはまだ少ないかな、という印象です。

 一方で、最近起業する人が増えてきているな、という気はしますね。分かりやすい成功事例が出てきて「俺にもできる」「これならアリだ」と思うようになっているんじゃないでしょうか。東大には起業家が集まるサークルなんてあるくらいですから。

 

牧田 大学もビジネスに関連した講座を増やしつつありますね。産学連携についても、大学の研究室の反応はここ2、3年ほどで良くなりつつあります。ただ、現時点では学生がこぞって起業する段階までは来ていないんですよね。

 

加茂 研究から出発した企業からも、大規模な会社が現れつつあります。そうした企業のトップは、大学生より少し上の年齢で起業していることが多いんですけどね。

 

 

吉村 研究とビジネスの関係は今後どうなっていくのでしょうか。TLO(学術機関の知財を企業に移転する仲介役を果たす組織)などの例がありますが。

 

加茂 これからは研究に流れるお金が増えると思います。TLOや大学ベンチャーキャピタルの躍進もその原因の一つです。

 僕たちは研究者が生み出した成果を自分たちのビジネスに生かしたいと考える企業や、研究資金が必要な研究者を支援したいです。また、そういった分野はビジネスとしても可能性があると思っています。

 

牧田 加茂さん自身は、自己資金で起業したんでしたっけ。

 

加茂 そうですね。知り合いから600万円くらい借りることができました。起業して半年は、そのお金を切り崩して何とかし、その後投資家さんから資金調達したという感じです。

 

牧田 資金は調達しやすかったですか。

 

加茂 とても調達しやすいです。売り上げが出始めた頃、約2カ月間で十数人の方から、投資の名乗り出がありました。まだアイデアしか出ていない段階なのに投資してくれる方もいましたね。

 

牧田 この辺をもっと多くの学生が理解してくれればいいのになあ。生涯年収の点でも、人脈が広がるという点でも、就職するよりも価値があるはず。お金を出してくれる人とか、協力してくれる人はいっぱいいるのに、調べもしないで「リスクがあるから……」と敬遠するのはもったいないですよ。

 

須田 起業したい学生は、まず何をすべきなんでしょうか。

 

牧田 自分のアイデアを誰かに話して反応を見ることかなあ。

 そういう点ではスタンフォード大学なんかは理想的。あそこは起業させる大学という側面が強くて、起業したい学生へのサポートも親切です。「お金はここから調達すればいい」「仲間はこうやって見つければいい」など逐一アドバイスしてくれる人がいて、その指示に従って選択していけば成功する仕組みになっています。日本でもこれからこうした仕組みを整えて、起業を選択肢の一つとして定着させたいですね。

 

 

思い立ったら吉日で人生も充実

何をすれば良いか分からない人へ

 

須田 自分の夢や将来について強い思いを持つ東大生って、あんまりいない気がします。

 

加茂 そうですね。いざ就活になって「俺は何をしたいんだろう」となる人も多く、起業以前の問題だと思います。

 

牧田 自分が何をしたいか分からない人は、まず起業すれば刺激になりますよ。法律や礼儀作法など覚えなきゃいけないことが多く大変だけど、生きている実感を味わえる。いろいろな人に会って、濃い時間を過ごしてほしいですね。人生は一度きりなんだから。

 

加茂 起業して「ビジネスって楽しい」と感じ、事業を続ける人がいる反面、強い思いがないと耐えられない気もします。

 

吉村 やっぱり資金繰りが厳しいのは格別ですね。

 

牧田 給料は必ず払わないといけませんからねえ。

 

吉村 一度に動くお金の額は大きいですよね。僕は昔、お金が足りないときは、高値の美術品などを買ってすぐに売っていました。たとえそれで損をしたとしても、現金で給料を支払う必要があったんです。今起業する人たちはそんなにお金の面で苦労することはないと思いますけどね。

 

加茂 東大にも起業に補助金を出すプログラムはありますし、環境は申し分ないと思います。

 

牧田 今なんか500万円あれば起業できちゃう、だからといって起業が簡単ってわけではないんだけど。継続は難しいんですが、起業のきっかけ自体は多いと思いますよ。

 

 

須田 起業も学生生活の選択肢に含まれることになるかと思うのですが、どんなことを考えながら学生生活を送るのがいいのでしょうか。

 

加茂 やりたいことがあれば、それに近いことからとりあえずやってみるといいです。やりたいことがなければ、何でもいいからやってみましょう。そうすれば何かは分かるので。

 

吉村 本当にやりたいことがあるのであれば、今すぐにやりましょう。「就職してから……」などと考えるのは無意味です。

 ただし思い付きではなく、事前にある程度しっかり考えてから起業した方がいいでしょう。インターンなんかも、起業の一歩手前の段階と考えて、経営に近い位置で経験を積ませてくれるものを選ぶといいかと思います。

 

久野 もしやりたいことが研究なんだったら、デメリットを気にせずその道を選んでほしい。研究には「その人にしかできない」という側面がありますから。

 もちろん、研究者になりたい人たちの間で、目指すべき研究環境について話し合う必要はありますね。その際、どんな制度が必要か、どうすれば資金を得られるか、研究者の分野を越えて建設的な話ができる場を持てることを期待します。

 

牧田 自分が取り組んでいる研究を、市場にどうやって評価してもらうか。その選択肢としての起業もあり得るんじゃないでしょうか。

 今は70歳まで働く時代なんだから、30歳までは何かに没頭して取り組む時期もあってもいいと思います。起業しても就職したのと同様の経験は積めますし、やり直す時間はたっぷりあるんですから。

 

悩める理系学生たちへ 企業がひらくあなたの人生東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【受験生応援2018】食育専門家・浜田峰子さん 入試直前の「食事」のアドバイス

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 「三度の飯より勉強」、それが受験生のあるべき姿だと思っていませんか? しかし、実際は「食事」の内容や方法こそ、みなさんのコンディションを支え、合格へと導く鍵かもしれません。今回は、受験直前の体調管理に「食事」がいかに大切か、食育専門家・浜田峰子さんにアドバイスをいただきました。

(取材・曽木悠美)

 

浜田峰子(はまだ・みねこ)さん (食育専門家)

 「美味しく楽しく 笑顔は食卓から」をコンセプトに、食の専門知識を生かし農林水産省の各種委員や学校にて産学連携特任教授を務める他、本の執筆やTVコメンテーターとして各メディアで活動。生涯食育セミナーや食を通じた地域活性化にも精力的に取り組んでいる。著書に「浜田峰子のらくらく料理塾」など。

公式HP:食育専門家 浜田峰子 Official HP

 

――受験生にとって「食事」の重要性は

 受験生は、常に脳をフル回転させていますから、「脳に必要なエネルギーを切らさない」ことがとても大切です。「食事」は脳に栄養を届け、集中力・記憶力・やる気に大きく影響しますから、食べる間を惜しんで勉強に励むのは、実は効率が悪いことです。世界保健機関(WHO)も「食事の中身で、人間の知的生産性が大きく変わる」というレポートを出しているくらい「食事」の内容や方法はとても大切です。

 

――受験生が最高のコンディションで試験を迎えるためにはどうすれば良いのでしょう

 「1日3食」を欠かさないことが重要です。当たり前のように思われるかもしれませんが、これにはとても合理的な理由があります。

 

 体の免疫や機能を調節するビタミンやミネラルは体内に8時間ほど滞在します。また、消化に必要な時間も8時間ほどです。つまり、3食×8時間=24時間。1日の体を支える栄養を効率よく充足させるためには3回の食事が必要です。朝食べたものが日中の体を動かし、日中に食べたものが夜の体を作り、夜食べたものが寝ている間と翌朝の身体を支えるのです。

 

 脳を健康的に働かせるためには、「炭水化物」「タンパク質」「脂質」とそれらが効率よく機能するために必要なビタミン・ミネラル類をバランス良く含んだ食事をとることが大切です。よく言われている「頭を使う=甘いものが良い」は必ずしも正解ではありません。パンやお菓子を食べ過ぎると、栄養の偏りでかえって体調を崩してしまいます。

 

――コンディションを保つために効果的な「食事」の工夫は何ですか

 「よく噛んで食べること」です! 意外かもしれませんが、実は噛むことは、脳にとても大切な刺激なのです。

 

 よく噛むことそれだけで大きく三つの効果が得られます。まず一つ目は、脳内の神経伝達物質の働きが良くなり、高いリラックス効果を得られるため、ストレスが緩和されることです。二つ目は、歯が噛み合わさる刺激で脳が活性化し、集中力・記憶力・やる気がアップすることです。三つ目は、唾液がよく出るので消化・吸収が良くなり免疫力が上がることです。

 

 多くのプロのアスリートも「よく噛むこと」を徹底しています。受験生の皆さんは言わば「勉強界のアスリート」ですから、ぜひよく噛むことを意識してコンディションを整え、試験当日に最高のパフォーマンスを発揮して下さい!

 

◆自然に噛む回数が増える食事のポイント◆

・かみごたえのある食材を使う(硬い・繊維が多い・弾力性がある物)
・素材を大ぶりに切る
・加熱調理する
・水分を少なめにする
・複数の素材を組み合わせる
・薄味にする

――夜遅くまで勉強することも多い受験生に、おすすめの「夜食」を教えてください

 夜遅くまで勉強をしているということは、夜遅くまで脳がエネルギーを消費し続けているということ。受験生が夜に「お腹が空く」と感じるのは、実は「脳がエネルギー切れを起こしている」サインです。夜食はお腹を満たすためではなく、少量で脳へ効率良くエネルギーを補給することを目的にしてください。

 

 このような組み合わせの夜食がおすすめです。「脳に必要な栄養(「炭水化物」「タンパク質」「脂質」とそれらが効率よく機能するために必要なビタミン・ミネラル類)をバランス良く含んだ消化しやすい食べ物+噛み応えのあるもの+温かい日本茶」です。例えば、ご飯と魚と野菜とごま油を使ったお粥に、あえて歯ごたえと酸味のあるお漬物を添え、茶葉から急須で入れた温かい日本茶(緑茶)といった組み合わせです。おにぎりやうどんなどが夜食の定番ですが、カロリーが高かったり、栄養が偏ったりするので、おすすめはしません。 

 

 ちなみに、温かい日本茶は、茶葉から急須で入れたもののほうがペットボトルより約5倍のお茶本来の栄養が取れます。すぐに眠りたいときはカフェインの少ない「ほうじ茶」が良く、まだ勉強を続けたいときは眠気が覚めるカフェインと風邪予防にもなるビタミンCを含む「緑茶」を飲んでリフレッシュするのが良いでしょう。

 

――受験直前に注意すべきことを教えてください

  消化不良の要因になったり、食あたりのリスクも高いので、受験の時期の生ものには注意が必要です。なるべく火を通したもので、消化しやすい食事が良いでしょう。

 

 また、便秘にも注意が必要です。受験期には男女関係なく便秘に悩む人が多いのです。便秘が続くと腸内の栄養吸収が悪くなり、血行不良や自律神経の働きの乱れから、集中力・記憶力・やる気の低下につながります。冬場は、寒さが内臓の働きを鈍くし、乾燥が体から水分を奪います。試験中にトイレに行きたくないからと水分をとらないと、かえって便秘になります。便秘を防ぐには、体を温め、こまめに水分補給をし、食物繊維の豊富な旬の野菜を食べることがおすすめです。

 

――最後に、受験生へのメッセージをお願いします

 自分の体は、自分が食べたものでできています。食べるものの選択、その繰り返しが、明日と未来のあなたを作るのです。あなたの合格の先にある叶えたい未来、そのために今日食べるものを鋭意選択してください。あなたの明日と未来のために、このアドバイスが少しでもお役に立てることを心より願います。受験生の皆さんへ、幸多からん事を。

 

【受験生応援2018】

現役東大生は試験前日と当日をどう過ごしたの?

現役東大生は試験本番に向けてどう体調管理をしたの?

東大教授が語る2次試験の意味 「知識ではなく考える力を試す」

2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~国語編~

2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~数学編~

2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~英語編~

2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~地歴編~

2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~理科編~

【受験生応援2018】食育専門家・浜田峰子さん 入試直前の「食事」のアドバイス東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【受験生応援2018】睡眠専門医・坪田聡さん 入試直前の「睡眠」のアドバイス

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 受験直前期の今は、寝る間を惜しんで勉強に励んでいる受験生も多いと思います。しかし、睡眠不足が裏目に出て、試験直前に体調を崩してしまっては仕方がないですよね。そこで、最良のコンディションで試験当日を迎えるにはどうすれば良いか、睡眠専門医の坪田聡さんからアドバイスをもらいました。

(取材・曽木悠美)

 

坪田聡(つぼた・さとる)さん (睡眠専門医)

 87年金沢大学卒。87年に医師免許取得。日本医師会、日本睡眠学会、日本コーチ協会に所属。07年より、総合情報サイト「All About」の睡眠・快眠ガイドとしても活躍している。

――勉強中の仮眠や一夜漬けにはどのような効果がありますか

 短時間の仮眠ならば、勉強中の眠気を減らして効率を高めてくれます。しかし、夕方以降に長時間仮眠を取ってしまうと、その分眠気が減り、夜寝つきが悪くなったり深い睡眠が取れなくなったりするという弊害があります。

 

 また、一夜漬けも記憶定着には向いていません。確かに、一夜漬けすると勉強時間が長くなってたくさんのことを記憶できるので、翌日の試験には有効です。しかし、勉強した後にきちんと睡眠を取らないと、記憶が脳に定着しにくくなり、数日後にはほとんど忘れてしまいます。

 

 いつもは8時間眠っている人が睡眠を2時間削るだけで、ほろ酔いする程度のアルコールを飲んだのと同じ状態になります。同程度のアルコール量で運転すると、酒気帯び運転として検挙されてしまうくらいですから、注意が必要です。

 

――受験生が陥りそうな障害やトラブルにはどのようなものがありますか

 

 昔は「四当五落」という言葉がありました。「4時間睡眠で寝る間も惜しんで勉強すれば合格するが、5時間睡眠だと不合格になる」という意味です。しかし、実際は必要十分な睡眠を取ってスッキリした頭で勉強し試験を受けることが大切です。

 

 また、睡眠には免疫を強化する役割がありますが、睡眠不足では免疫力が落ちてインフルエンザや風邪をひきやすくなってしまいますので要注意です。

 

――試験前日に熟睡するための効果的な方法を教えてください

 眠る前の30分~1時間は、テレビやゲーム、スマートフォンなど電子メディアの画面を見ないこと。睡眠ホルモンのメラトニンが減って寝つきが悪くなったり睡眠の質が悪くなったりするからです。

 

 また、試験前日には、普段眠る時刻からその1時間前くらいには眠りにつきましょう。2時間以上早く眠ろうとしても、無理なことが多いです。受験のしばらく前から、眠る前にやることを決めて習慣化しておく(スリープセレモニー)と、緊張する試験前日もリラックスして眠れますよ。

 

――睡眠に関して、試験本番で実力を発揮するための対策を教えてください

 できれば受験前日は、普段より1時間ほど長く眠って、それまでの睡眠不足を補っておきましょう。試験の当日は、いつもと同じ時刻に起きることを心がけると良いです。体内時計の調子が狂わず良い体調で試験に臨めます。

 

 眠る前に起床時刻を強く念じる「自己覚醒法(self-awakening)」を行うと、スッキリ目覚めて気分良く試験を受けられます。自発的に起きたときと強制的に起こされたときとでは、目覚めた後の眠気の強さや脳の働きに、明らかな違いがあります。習慣的に自己覚醒で起きることができている人は、そうでない人に比べて、日中に居眠りしにくく高い覚醒度を保てるので、勉強の効率アップにもつながります。

 

――受験直前にしない方がいいことはありますか

 普段と違うことはやめておきましょう。人から薦められたアロマやサプリ、薬などを使うなら、事前に使ってみて、どのような効果や副作用があるかを確認しておきましょう。

 

――最後に、受験生への応援メッセージを願いします

 十分な睡眠時間(高校生では8時間以上)を取っている人ほど、良い成績を取っています。日ごろから必要十分な睡眠時間を確保し、眠ることも受験対策の大切な一つだということを認識して試験に望んでください。しっかり眠ってスッキリした頭で試験に臨めば、きっと実力を発揮できるでしょう。

 

 

【受験生応援2018】

現役東大生は試験前日と当日をどう過ごしたの?

現役東大生は試験本番に向けてどう体調管理をしたの?

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【受験生応援2018】睡眠専門医・坪田聡さん 入試直前の「睡眠」のアドバイス東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【2018年1月アクセスランキング】近藤選手の箱根欠場に注目

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 受験生応援連載のロゴ(上)と躍進を続けるニトリ(左下)、理学系研究科の上田教授

 

 東大新聞オンラインで1月に公開した記事の1月中のアクセスランキングを調べたところ、1位は陸上運動部の近藤秀一選手の箱根駅伝欠場を伝えた記事だった。近藤選手は2017年に行われた予選会で全体20位となる好タイムを記録。3年連続3度目の関東学生連合チーム入りを決め、主将に就任し調整を重ねていた。東大生として13年ぶりの出走が期待されていたものの、インフルエンザに感染し無念の欠場となった。

 

 2位に入ったのは、平昌五輪でのフィギュアスケートの見どころを紹介した記事。フィギュアスケートはジャンプに注目が集まりがちだが、ここではスピンに焦点を当てている。スピンの評価方法や、五輪で活躍が期待されている選手それぞれのスピンの特徴について解説した。他の記事ではアイスホッケーやスキージャンプ、クロスカントリースキー、アルペンスキーの見どころも紹介している。

 

 受験生応援連載の記事が五つランクイン。3位は理学系研究科の上田正仁教授に、東大入試に込めた思いを聞いた記事。上田教授は、知識よりも思考力が求められる東大の入試問題には、東大がどんな人を育てたいかというメッセージが凝縮されていると話した。また、受験勉強ではマニュアル的思考にとらわれるのではなく、自分で意識的に問題を分析して教材の意味を理解することが大切だと呼び掛ける。5、6、7、9位の記事は、現役東大生によるセンター試験の成功談や失敗談、体調管理法や試験前日と当日の過ごし方に関するアドバイスだった。

 

 4位は短期間勤務有期雇用職員の雇い止めが懸念されていた問題に関して、東大が雇用上限を廃止することを伝えた記事。この決定により、雇用期間が5年を迎える全職員の無期契約が可能となった。

 

 8位には学部生が対象の生活実態調査の結果を伝える記事が入った。東大入学の際に進学先を決めない学生やカリキュラムに不満を持つ学生の増加が見られた。また、就職先として大学での研究職の人気が下がり、技術職の人気が上がっていることなどが明らかになった。

 

 10位はニトリホールディングスの代表取締役会長の似鳥昭雄さんと常務取締役の玉上宗人さんに東大生が取材した記事だった。成功の裏には、誰かのために仕事をするという志を持って中長期計画を立て、常に変化を求め続ける姿勢があると似鳥さんは語っている。

 

【2018年1月アクセスランキング】

1  近藤秀一選手、箱根駅伝出走ならず 3度目の連合チーム入りも無念の欠場

2  スピンから見る平昌五輪「フィギュアスケート」の見どころ

3  【受験生応援2018】東大教授が語る2次試験の意味 「知識ではなく考える力を試す」

4  東大が有期職員の雇用上限廃止を発表 5年勤続で無期契約可能に

5  【受験生応援2018】センター失敗談 悩む問題を後回しにしておけば……

6  【受験生応援2018】現役東大生は試験前日と当日をどう過ごしたの?

7  【受験生応援2018】センター成功談 アクシデントがあっても引きずらず

8  学生生活実態調査 「進学先決めず入学」が半数超 7割がカリキュラム改革要望

9  【受験生応援2018】現役東大生は試験本番に向けてどう体調を管理したの?

10  東大生×ニトリ社長 「お、ねだん以上。」を提供し続けるニトリの理念に迫る

 

※当該期間に公開した記事のみを集計

 

過去のランキング

【2017年アクセスランキング】まつりさんの記事が今年の年間1位に

【2017年12月アクセスランキング】東大生のSNS事情に高い関心

【2017年11月アクセスランキング】東大生の「銀行志向」に関心

【2017年10月アクセスランキング】「ボカロ」関連の記事が人気

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【2017年7月アクセスランキング】宮台教授のメッセージに注目

【2017年6月アクセスランキング】「N高」に注目 論文不正問題に依然高い関心

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【2018年1月アクセスランキング】近藤選手の箱根欠場に注目東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【受験生応援2018】2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~英語編~

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 受験生の皆さん、センター試験お疲れ様でした。2次試験まで1カ月を切りました。センター試験がうまくいった人もいかなかった人も、ここからが勝負時です。東大新聞オンラインでは、受験生応援連載として、東大の2次試験のアドバイスを発信していきます。今回は現役東大生による英語の勉強法アドバイスです。


 東大入試の英語は2日目の午後、つまり最後の教科だ。それまでの4科目で体力も精神もくたくたのはず。ならば、きちんと自分なりの戦略を立てて試験に臨もう。

 

 問題構成は、例年通りならば大意要約、段落整序、英作文2題、リスニング、文法、英文和訳、エッセイ系の長文……。リスニングの音声が流れるまでの45分、終わってからの45分をどの問題に配分するか、戦略を立てよう。センターから2次試験まで時間は短い。戦略を決めるためにも、まだ取りかかっていない過去問や各予備校が出版している東大模試のまとめを使って演習を進めよう。その際本番と同じ時間設定を想定し1年分をまとめて解けば、自分にどのような配分がいいか、おのずと分かってくるはずだ。大意要約や英作文、英文和訳といった記述式の問題は学校や予備校の先生など、信頼できる人にチェックしてもらおう。

 

 東大英語の本番で注意しなければならないことは三つ。一つ目は分量の多さだ。120分の試験時間があるとはいえ、本番で焦ってしまうと試験時間終了間近に解き終わってしまうことになるかもしれない。記者は、事前の演習では100分程度で終えることができていたものの、当日は長文が全く理解できず焦り、結局115分程度かかってしまった。もし終わらなければ、暗い気持ちで帰路につき、合格発表まで過ごすことになってしまう……。それだけは避けたい。事前に速読・多読の練習をしておこう。二つ目はリスニングの重要さだ。リスニングは試験開始から45分後に始まり、約30分間続く。各予備校によると、このリスニングだけで120点中30点を占めると言われている。事前に演習を積んで、本番でも確実に得点を重ねたい。三つ目はマークシートの使用だ。当日はセンターと同じように、鉛筆を忘れてはいけない。また、マーク形式と記述形式の問題が入り混じっているため、気付かないうちに「ズレ」が発生するリスクは高い。問題番号に注意してマークしよう。

 

 幸いなことに東大英語は一つ一つの問題や単語の難易度がそれほど高いわけではない。1文ずつしっかり理解しながら解き進めれば、必ず高得点を手にすることができるようになっている。すがすがしい気持ちで2次試験を終えるため、最後の教科、英語でいい結果を残そう!

 

(文Ⅰ・1年=当時)※この記事は、2017年公開の東大新聞オンライン記事からの転載です。

 

 

【受験生応援2018】

現役東大生は試験前日と当日をどう過ごしたの?

現役東大生は試験本番に向けてどう体調管理をしたの?

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2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~理科編~

食育専門家・浜田峰子さん 入試直前の「食事」のアドバイス

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【受験生応援2018】2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~英語編~東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【世界というキャンパスで】額田裕己さん⑦ 旅で得たもの いつか分かる

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 タウポの次に訪れたロトルアは温泉地帯である。街中に硫黄の匂いが漂って、まるで箱根のようである。この街では嬉しい再会が二つあった。一つは、この連載では第3回で一言触れたであろうか、ダニーデンという街で出会ったインド人との再会である。実は彼とは連絡を取り合った上で、この街で再会できることが事前にわかっていた。彼とはロトルアの街中をポケモンGOをしながら歩き回った。面白いことにポケモンの名前が英語と日本語では全く違う。だから、「〇〇ってポケモンを捕まえた」「そんなポケモンいなくね?」というように話がかみ合わない。しかし「ピカチュウはやっぱりピカチュウだよな」という一点においてのみは意見の一致を見た。

 

ロトルアの火山地帯(写真は額田さん提供)

 

 もう一つの再会は偶然であった。第5回で書いた、ネイピアで出会ったドイツ人の二人組、彼らとホステルで再会したのだ。ニュージーランドは広くはないとは言え、一度別れたバックパッカーにまた会えることはなかなかない。お互いがどのような旅をして来たか、僕らは夕食を共にしながらエピソードを披露しあった。短い再会ではあったが、僕らは次はドイツへ行く、日本へ行くと、互いの国での再会を願って別れた。

 

 ロトルアを発った僕は、ついにオークランドへ帰ってきた。オークランド滞在の時間は1週間ほど用意した。ホストファミリーや語学学校の友達に別れの挨拶をするのが目的だ。語学学校で仲の良かった友達の多くが、僕がニュージーランドを北上している間に卒業してしまっていた。それでも残っていた友達と、僕の元ホストファミリーの家でフェアウェル・パーティーのようなものをやった。嬉しいことに、と言っていいのかわからないが、ルームメイトの中国人(説明していなかったが、語学学校に通っていた時に同じ家にステイしていたのだ)がとても寂しがってくれた。皆「すぐ会えるよ」といって慰めたが、バックパッカーとして2千キロ近くを旅した後だと、彼がどこへ行こうと本当に会いに行けそうな気がしたから不思議だ。

 

 ホストファミリーと中国人の彼が見送る中、1月27日、僕はオークランド発羽田行きの便に乗り、ニュージーランドを離れた。

 

 太平洋を越えながら僕はこの5カ月の滞在を反芻してみたが、不思議なことに、何かを成し遂げた感じはしなかった。もちろん英語力、対話力、行動力などはついただろう。それが将来何に、どこに生きるか、想像ができなかった。実は未だにわかってはいない。僕はそれでいいと思っている。ニュージーランドの旅で何を得たかは将来、いつか、わかることだと思う。「ああ、あの時の経験が生きたな」と思える日が来るのが楽しみでもある。

 

 昨年帰国して、早いものでちょうど1年が過ぎた。この節目で、ニュージーランドでの経験を文章に起こす機会をいただけたのは幸運だった。文章にすることで、自分にとってフライプログラムが何であったか、振り返る良い機会を与えてもらえたと思っている。最後は、今日まで拙い記事を読んでいただいた皆さんに感謝しつつ、締めくくりたい。

 

フライプログラム修了式での集合写真(写真は額田さん提供)

 

(寄稿)=終わり

 

【世界というキャンパスで】額田裕己さ

【世界というキャンパスで】額田裕己さん⑦ 旅で得たもの いつか分かる

【世界というキャンパスで】額田裕己さん⑥ 自然の中を駆け巡る


この記事は、2018年2月13日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナル記事を公開しています。

 

 

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世界というキャンパスで:額田裕己さん(文Ⅲ・1年)ニュージーランド編⑦
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【世界というキャンパスで】額田裕己さん⑦ 旅で得たもの いつか分かる東大新聞オンラインで公開された投稿です。

研究者とフリーランサーに聞く、稼ぐために必要なこと【ヨッピー×大関先生対談】

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 働き方改革が叫ばれて久しい。2016年、安倍政権が「働き方改革実現会議」を発足させて以降、残業の削減や、育休制度の拡充といった施策がその旗印のもと推進されてきた。

 社会全体で働き方を見直す動きが出てきたことは、これから社会に出る若者にとっても明るいニュースなのだろう。しかし、私たち理系学生はこれまで通り、いやこれまで以上に漠然とした不安を抱いている。

「有名な大学に進学し、大手企業に行けば大丈夫」という神話は崩壊し、かつて「末は博士か大臣か」とまで言われた博士は稼ぎ口に困る。

“過労死”、”高学歴ワーキングプア”、”ポスドク問題”、etc.

 そんなカードがひそむジジ抜きのような時代を生きる私たちは、どのような働き方を目指すべきなのだろうか?

 今回は、そんな疑問と鬱憤をぶつけるべく、『明日クビになっても大丈夫の著者であり、webライターとして活躍するヨッピーさんと、『先生、それって「量子」の仕業ですか?』の著者であり、いろんな分野の研究に携わる東北大学の大関真之先生にお越しいただいた。2人の出会いはある対談記事。量子力学を噛み砕いて解説する大関先生が語る内容を、ヨッピーさんの発信力でバズらせたのだ。この2人が醸し出す普通の人とは違う面白さも気になるところだ。聞き手は、現役大学院生の須田英太郎(文化人類学専攻)と、久野美菜子(学際情報学専攻)の2人。須田、久野(筆者)ともにいわゆる”就活”の波に乗り切れず、大学院を休学中だ。

 

*この記事は、研究の未来をデザインするメディア「Lab-On」からの転載です。

研究者とフリーランサーに聞く、稼ぐために必要なこと【ヨッピー ✕ 大関先生対談】

 

 

研究者とフリーランサー どうやったら食べていけるの?

 

 

今日は研究者とライターという、ちょっぴり不安定そうなご職業ながら、ばりばり稼いでいらっしゃいそうな(?)お二人に、「若者はどうすれば食べていけるのか」聞いてみたいと思います。まずは、お二人が今の仕事に至るまでのことを簡単に教えてください。

 

 

いまの僕の原点は、博士に進んだ時に*学振が取れなかったことにありますね。学振落ちた当時はすごく悔しかったんです。なんとなく研究者として落選的な烙印を押されたような気がしました。「学振もらわなくても食っていけるように自分で稼いでやる!(笑)」と思って予備校講師になった結果、色々な発表技術が身について、結果としてある程度の人気が出て飯が食えるようになりました。

そこで気づいたのは、学振落ちただけあってそりゃあ頭がいい人にはかなわないかもしれないけど、別のプラスアルファがあれば食っていけるということ。僕の場合は話術もといプレゼンテーション技術でしたが、研究のことを上手く喋れるおかげで、結果的に研究者として上手くやっていけてる。つまり様々な能力を合わせた総合力で今に繋がっているんだと思います。

*学振:学振特別研究員の制度の略で、優れた若手研究者が研究に専念できるように、生活費及び研究費の援助を行う制度。「学術研究の将来を担う創造性に富んだ研究者の養成・確保に資する」という目的のもと、昭和60年度から制度がスタートした。
学振に合格した博士学生が語る面接や申請で気をつけるべきポイントとは!?

 

僕ももともと、いわゆる大企業で働いてたけど辞めてライターになったんですよね。なろうと思ってなったわけじゃなくて、気づいたらライターになってた、みたいな感じだから親も「あんたこれからどうすんの」ってブツブツ言ってたし周りも食べていけるのか心配してたみたいだけど、辞めたら辞めたでそんな大変じゃなかったんですよね。ライターって楽しいしお金もらえるし最高やんけ、って。文章書くのは好きで元々やってたし。

 

副業ならまだしも、フリーランスでちゃんと食べていくのは難しそうな印象があります。

 

 

サラリーマンとして年収をあげるのにやらなきゃいけない労力と比べれば、フリーランスが月収上げるのって簡単ですよ。サラリーマンは上司の言うこと聞いて、媚びへつらって残業して、それが認められてやっと昇給するのに対して、フリーランスは口先三寸で「もうちょっとちょうだ~~~い!」ってゴネるだけで上がったりします。

 

お二人の話を聞くと気が楽になる一方で、生き残ってるからこそ発言できるというか、生存バイアスがかかってるのではないかと思ってしまいます。

 

 

それは確かにあるかもしれないけど、例えば東大生の場合だったら、東大出てチャレンジした結果の失敗だったら評価してくれる人はいるはず。単に就職が嫌でぷらぷらしてるわけではないし、多少の失敗はいいんじゃないのと。

 

 

そういったチャレンジが難しいのは、誰かに評価されることにばかり慣れていて、評価の基準がわからない場所に飛び込むのが難しいからな気がします。

 


例えば大学生は受験を通して偏差値なり模試の成績で評価されてきたから、目に見えるバロメーターがないと不安なんじゃないかな。自分をどう評価してほしいか、その評価軸は自分で用意する必要があるんだよね。今はブログとかSNSもあるし、見せ方を工夫すれば仕事につながる。

 

 

なんかで失敗してもそのストーリーを発信してればうちにおいでよって言ってくれる人はいると思いますよ。業界にもよるけどフリーランスで頑張ってた人って即戦力だし欲しがる会社いっぱいあると思う。東大生が起業して全財産を溶かしちゃったとかね、最高の失敗談ですよね。普通に新卒で面接受けに来る人より、そういう人のほうが僕も欲しいですよ。

 

発信という点では、研究者は自己表現が苦手というか、業績やキャラクター性なんかを積極的にアピールする人って多くはないですよね。

 

 

研究者の人って頭いいはずなのにあんまりアピールが上手くないですよね。

 

 

たぶんそれは、ずっと大学に所属してるからなんですよ。最終的に教授になればいいと思っているから、論文を書けば書くほど偉いというルールで戦おうとする。でも分野によって早く書けるとこもあれば、中々結果がでないとこもあるし、本当にその軸だけで勝負しようとすると難しい。

 

 

自分のほうがデキると思ってたのに、同級生に差をつけられて先に教授になられたら面白くないですもんね。

 

 

でしょ。だけど他にも評価軸を持つような活動があれば、別の部分で評価されるし、最終的には研究の幅が人脈とともに広がるので良い。兼業であれば所属しているところの決まりの範囲であればお金も入るから一石二鳥。

 

 

そうか。でも研究者の評価軸って論文以外にどんなのがあるんでしょう?

 

 

僕の場合は、講演会に呼ばれたり、デザインの仕事が貰えたりするのだけど、そこで大事なのは「話せること」と「置き換えられること」の二つかな、と思います。理系の人が文系の人に伝えるのも大事だし、相手が理解しやすい言葉やデザインに翻訳する必要がある。

 

 

大関先生の話は、確かに素人の人でもわかりやすいですよね。それこそが翻訳の本質と言いますか。ただ研究者の中には、素人でもわかるように、って翻訳するのを恥と思ってる人もいそうですね(笑)。

 

 

正しいこと、確かなことを積み重ねて真理に近づく訓練を経て、妥協をしないことが求められていますからね。でも周囲の人に自分たちがやっていることが伝わらず、理解者が減ってしまい、その分野が終わってしまうリスクを考えると、言ってみれば周りのファンを増やしたほうが得だし楽しいと思うのですよね。

 

ある分野ど真ん中の人だけではなく、ファンを増やすって素敵ですね。翻訳の難しさってどういうところにあるのでしょうか?

 

 

素朴に難しいのは、共通の言葉がないこと、ですよね。だから翻訳は難しい。数式を使えばわかるといっても、その数式を表す言葉がなかなか見つからないから数式を使っているわけですから。でもそれは研究者自身が外に出て、日本語を覚えればできることです(笑)。僕も講演の度にちょこちょこ言い方を変えるんです。受けを探る。そうするとこうやって表現すればわかりやすいのだな、みんなが感じ取ることができるのだな、とわかります。同時にこの表現は言いすぎた、と家で一人ズドーーーーーンと落ち込むこともあります。この話、初めてするかも。こうやって訓練していくんですよ。

 

本来は僕みたいなライターや新聞記者さんなんかがやるべき仕事なんでしょうけどね。でも研究者の方が自分達で全部発信するようになったら僕の仕事がなくなっちゃうな~~! おとなしくしてて下さい(笑)。

 

研究者は本当にお金に困ってるのか? 

 

ところでいまって研究者がお金困ってるみたいな話凄い聞きますよね。iPS細胞研究所の山中伸弥先生が募金の募集かけてたの見てびっくりしたんですけど、世界的にも有名ですごい山中先生みたいな人が研究費に困ってるのっておかしくないですか……?「日本の科学技術大丈夫……?」ってすごい思いました。もちろんこうやって発信して協力を呼び掛ける活動自体は素晴らしいと思うんですけど……。

 

京都大学iPS細胞研究所HPより引用

 

本当の意味で金が足りていないところもあります。コピー代や部屋の冷暖房代もままならないところとか。それ以上に研究資金は使用用途が限られていたり、期限があるものが多いから、ダイナミックな動きをしたい時に両手が縛られてしまっている、という状態になりがちなんですよ。あと基本的には繰越もできない。でもそういう状況は一般的に知られていない。

 

なるほど、国から予算をもらっても好き放題使えるわけじゃないんだ。 長期的な目線でやる投資なんかには向いてないんですね。どうしたらいいんですかね?

 

研究者が大学に閉じこもってたら無理で、他のところに発信したり出かけたりすると、そう言った実情を知ってもらえるわけです。最近Twitter等でもそう言った情報が伝わるようになっていますよね。それで河野太郎さんが改革に向けて動いてくれたりする。ただ僕らが騒いでいるだけだと、どうしても研究者界隈で限られてしまいますよね。僕は美術館に声をかけてもらって講演をしたもことあって、やや繋がりがわけのわからない変わった研究者ですけど、これは非常にメリットがあって、これまで関わりのなかったクラスターに知ってもらえるわけです。研究を進めるために、実はお金に困ってるって言ったら「じゃあお金出してあげるから、一緒に新しいプロジェクトやろうよ」と意外なところから言ってもらえたりします。そうすると自分のところの任期あり研究員の寿命を伸ばすことにつながります。任期があっても活躍して外に出る人が多いことは良いのですが、一方で安心してじっくりと研究を進めることのできる環境づくりも重要で、そのために期限のあるお金って、それ自体は非常にありがたいものの、研究の効率化に向けた本質的な解決につながりにくいのですよね。

 

確かに理系の大学の先生でも、お金を取ってくるのが上手い人と下手な人がいますよね。

 

 

その差異は基本的に実績もありますが、それを正しく伝える作文力と発信力ですね。ただ一人の大学の先生に発信を押し付けもダメで、組織として外に発信する媒体が上手く使えてないのが問題で。研究の発信というと研究内容の発信と思われがちだけど、普段どういうふうに生きてるのか、どういう人間なのかというのを伝えるともっと興味を持ってもらえると思いますね。

 

その辺の発信は将棋が最近うまいなーと思ってます。あと近畿大学も。将棋はニコ生と組んで電脳戦とかやったりして、棋士の人となりにスポットライトが当たりますし。将棋界と研究界って似た部分がありますよね。どちらも変人が多いし(笑)。理系の研究者もじゅうぶんコンテンツになると思うんです。僕以前、数学者の千葉先生にお話聞いて記事にしたんですけどめちゃくちゃ面白かったですもん。

「数学者は変人ばかり」って本当? 天才数学者・千葉逸人先生に聞いてきた

 

うちの研究員と一緒にYouTuberデビューしようかなんて話も最近してますからね(笑)。それで好循環が生まれたら色んな研究者のYouTubeチャンネルや動画コンテンツが出来て研究界隈が広く盛り上がるんじゃないかと。応援もしやすいし、知ってもらえるチャンスが広がります。大きなことを言えば、溢れる情報の中でうまく知ってもらえないと、科学技術に予算をつける、ということに理解してもらえなくなります。

 

交付金が減らされててしんどいという話はよく聞くけど、増えるのを待つ以外の作戦も何かしら打たなきゃいけないと思うんですよね。

 

 

現状予算が限られてるんだから考えなきゃいけない。お金がない!って愚痴を言っていてもしょうがない。ファンを増やして今までとは違うところからの応援をしてもらおうよ、と思います。究極的にはプロ野球みたいになれば面白いですよね。まあそれで外に出て色々出稼ぎをすることにしたわけです(笑)。

 

それでも研究者で兼業や副業してる人が少ないのはどうしてなのでしょう?

 

 

やり方を知らないんじゃないかなぁ。

 

 

え、そもそも大学の先生って兼業してもいいの?

 

 

オッケーです。法人化されて僕らは公務員ではなくなったので。例えば講演を外でして、そこで謝金をもらう場合も兼業です。複数の箇所で研究活動をする場合には、最近できたのはクロスアポイントメント制度っていうのがあって、その人の働く割合を半々にするとか配分をして働くことができたりもします。

 

専門的な話が出来るから講演だったり、外で事業するとか会社のコンサルティングとかもありえますよね。

 

 

たとえば量子コンピューターだとどんな事業があるんですか?

 

 

量子コンピューターに関して言えば、実際の応用先に様々な産業から「こんなことってできますか?」という相談が舞い込んでいます。まさにコンサルティングですよね。さらに最近増えているのは、投資関係からの相談です。量子コンピュータ関係の技術が進んでいるらしいけど、実際のところどうなのか?今後のびる分野はどこなのか?などなど色々と相談が来ます。

 

あーなるほど! 投資家の人はお金を握ってても、投資先がほんとに技術もってるかとかわからないですもんね。そういう時に大学の先生「ここに投資しようと思ってるんだけど、大丈夫かな?」って知恵貸してもらえるなら、優秀な頭脳の良い使い方ですよね。

 

企業と大学って、現状すごく離れてるんですよ。清貧になれという先生もいるけど、貧だとどうしようもない。企業の人と関わることで、何が求められるか、こういうことが一緒にやることで出来るという可能性がわかったりする。そうしたら次はどういう研究しようかなという考えの幅がもがります。

 

フリーの研究者と言うのは今後出てきたりしないのでしょうか?大学の研究者向けのアウトソーシングとかあれば、ポストに困ってる研究者も研究人材欲しい企業も助かりそう。

 

出て来るんじゃないですか?個人的にはこのままだと大学はつぶれてしまうと思ってるんで。だって毎年運営交付金を削減されて、人件費も削られて。人がいないから研究も講義もできなくなってくる。フリーの研究者を認めて、大学に所属は残しながら、企業とも自由にやったらいいと思います。

 

 

大学と企業が抱える不合理さ どうすれば変えられる?

 

ヨッピーさんのご著書『クビになっても大丈夫』の中で、上司に出す印鑑は「左に傾ける」ように言われてナンセンスだと思った、というエピソードがありました。

 

サラリーマンやってると不合理なことは色々ありましたよ。稟議書の書式が死ぬほど面倒臭いとか決済にやたらと時間がかかるとか。「お世話になります」って必ずつけなきゃいけないビジネスメールとかもやめちゃえばいいのにね。

 

(苦笑)。同じように理に合わないことが大学内でもありそうな気がします。神エクセル問題とか。そういうのがなかなか変わらないのって、なぜなのでしょうか?

 

多くの会社で聞くんですが、2-3年単位で部署を移動させて人をぐるぐる回して、どんな仕事もできるようにさせますよね。だからひどい部署行っても、3年我慢すれば別の部署に行ける。すると改善するモチベーションてわかなくなりますよね。同じように、大学の先生達にも大学を運営するための委員会がたーくさんあって、任期が1-2年なんですよね。まあ数年我慢すればいいと思うと、環境やルールが不合理でも頑張って改善しようと思わなくなる。

 

教授会のようなものですか? 決めることが多くて大変だと、周りの先生方からよく聞きます。

 

 

大学によりけりだと思いますが、うちの研究科は教授会は3カ月に1回で頑張って終わらせます。研究第一主義という理念を持った大学なので(笑)。

 

私が前にいたラボの先生はもっと多かったです。組織運営研究しながら学生の指導して組織も運営するってすごく大変そうですね……。

 

 

研究が大好きな先生ならマネジメントにも教育にも興味ないし研究だけやらしてくれって思うでしょうね。分離しちゃえばいいのでは?

 

 

結局は人がいないから割り振れないんですよね。1人十役くらいしないと回らない。海外では研究する人、教育する人、経営する人と割と分離しているようですが。

 

やっぱお金がないのが問題なんですかね?

 

 

金はないといえばないし、それは今に始まった話ではないから、あるといわれたらたぶんあるんですよ。使い勝手と使い方の問題だと思います。期限が短いのと使用先が限られてるから問題。成果が出てるとお金はつぎ込まれるけど、数億円もらっても一定の期間内に使い切らないといけない。そのお金を数年と言わず10年にしてもらえればできることがあるわけです。人を雇うとか。この前3年のプロジェクトを申請したんですよ。優秀な人を雇って一緒にもりたてるという内容で。そうしたら、通してやるけど1.5年ね、と言われました。申請内容わかっている?って呆れてしまいました。そんな短い時間、引っ越しして新しい仕事をやるなんて相当なハードルですよね。

 

あーなるほど。民間でも同じようなことがありますね。僕広告の仕事やってるんですが、忙しいのって9月と12月と3月なんです。要は予算の締めで、広告費用って半期でこんだけ、年間でこんだけでとってくるから、予算をちょっと余らせておくんです。で、余った予算を使うために「9月末3月末になんかやってくれ」って依頼される。

 

大学では、2月3月くらいに文房具とかパソコン買わないでくれという通達が来ますね。使い切っているように思われないため、という。期限が決まっていると相当計画立ててやらないと研究費を効果的には使えないですよ。そう言ったマネジメントの訓練をされた人がやっているわけでもないし、そういう人を雇うこともできないルールですし。上手く配分して制約取っ払う、さらにマネジメントができる人を雇っても良いとする。そうすれば無駄も減って闇雲に予算をとる競争も減るかもしれない。今は年度ごと予算がなくなることが必至だから、とにかく生き延びるために毎回申請書を出さないといけない。だから書類仕事で苦しむのです。研究のできる環境なんてありやしない。

 

こうなると仕組みの問題であって政治家の仕事ですよね。

 

 

研究者を守るって言ってもね、投票数につながらないですからね。この手の話って単純にお金がないと訴えがちですけど、他の大事な国の事業はありますから、それは筋が悪いと思います。本当の意義のある改善には繋がらない。ないならないなりにちゃんといい形にするべきですからね。でもそれをうまく伝えるのは難しいですよね。

 

だから声が届かずに仕分けられちゃう……。

 

 

たぶん政治家の多くも、大学関係者がどう困ってるかわからないんですよね。

 

 

政治家だっていやがらせしてるわけじゃないし、現に国は無理のない範囲で、多額なお金を投入しているわけで。僕らはその範囲ででもちゃんとやらないと。ただいますぐにできることはファンを増やして、外からの応援で、できないことをできるようにする。いまの研究をちゃんとやることです。

 

これまでの議論を聞いていて、研究者の発信がキーになるのかなと思いました。個人で研究の営みを発信するのに加えて、複数の研究者でコンソーシアムをつくり、研究しやすい法律や制度を求めるのも重要なのかもしれないですね。最後に研究者になりたいと思ってる理系学生はどんな能力をつけるべきか教えてください。

 

デザイン力。見せ方をデザインする。やっぱかっこよくないといけない。綺麗だったり面白かったり、魅力があるようにしないと。たとえば「数学が得意です」というのはすごく重要だけど、それは研究者のベースであって、そこからさらに活躍するためには数学が得意なことを知られないとダメで。 

 

研究をバズらせるtipsとかあるんでしょうか?

 

 

ブログにも研究にも言えると思うんですけど、ちゃんと身近なものに翻訳することですね。「松阪牛をアレンジして美味しく食べる方法」より、「コンビニのおにぎりを美味しく食べる方法」のほうがバズるじゃないですか。千葉逸人先生がビールの泡のでき方をベルヌーイの定理で考察するみたいな事をTwitterでやっててすごいシェアされてたんですけど、やっぱりたくさんの人にとって身近にあるものに置きかえて、マーケットを広げるのがいいんじゃないですかね。たぶん。全部カンで言ってますけど。

 

あと、この記事を呼んでいる学生の皆さん、

 

将来偉くなったら仕事を下さい。

 

(取材・須田英太郎、久野美菜子 文・久野美菜子 )

研究者とフリーランサーに聞く、稼ぐために必要なこと【ヨッピー×大関先生対談】東大新聞オンラインで公開された投稿です。


【受験生応援2018】東大生が振り返る2次本番 ~文系編~

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東大の2次試験まであと6日。最後までラストスパートをかけることも大事ですが、試験の進め方など当日の流れは頭に入っているでしょうか。そんな不安を抱える受験生のために、2次試験を経験した1年生の東大生たち4人に当日を振り返ってもらい、気を付けるべきことなど意見を出し合ってもらいました。今回は、駒場キャンパスで受験する文系受験生編です。

 

――当日の朝、試験が始まるまでどのように過ごしていましたか

A「トイレを済ませてから、ずっと参考書を読んでいました」

B「参考書は読まずに、友人とLINEをしてリラックスしていました」

C「遅く着いてしまったので、トイレに並んでいたらあっという間に試験が始まってしまいました」

D「トイレが混んでいたので行かずに、普通に参考書を読んでいました」

 

――受験した教室で気付いたことがあれば教えてください

A「13号館で受験しました。椅子の材質の問題で、最後の方は座っていて痛くなりました」

B「私も13号館で受験しました。周りの人との距離が近く、試験環境があまり良くないなと感じました」

C「11号館で受験しました。机の縦幅が狭すぎて、東大の大きな解答用紙が収まらないなと不安になりました」

D「900番教室で受験しました。やはり、机の縦幅が狭いのが気になりました」

 

――実際に試験を受けてみて、試験の内容や進め方について予想していなかったことがあれば教えてください

A「国語の出来が悪く昼休みはずっとそのことを考えてしまっていましたが、数学が簡単だったのでそこで精神的に持ち直しました」

B「得意な数学で高得点を取って逃げ切る作戦でいきました。4問正解している自信があったので、作戦がそのままうまくいった形でした」

C「源氏物語の問題のせいで国語は時間が足りませんでした。数学は解いている途中で簡単なことが分かり、全部解けていないのはまずいなと思いました。社会は時間が足りず全部埋めることができませんでしたが、解いた問題は自信があったのでそこまで動揺はしませんでした」

D「現代文で例年より問題数が減っていたのが『あれっ』と思いました。数学は解けなきゃいけないような問題が解けなくて焦りました」

 

――昼休みはどう過ごしていましたか

A「1人で参考書を見つつ、ご飯を食べていました」

B「あまり食欲が湧かなかったので無理やりおにぎりを押し込んだ後、同じ高校の人と散歩していました。源氏物語の愚痴を話していて、それで安心感が生まれたかもしれません」

C「仲の良い友達と外のベンチでご飯を食べていました。試験の話はせず、くだらない話をしていたので緊張もほぐれてよかったと思います」

D「ご飯を食べてトイレに行った後は、携帯で漫画を読んだり参考書を読んだりしました。Twitterも見ていたかもしれません」

 

――1日目の試験を終えた後どう過ごしていましたか

A「遠方から来る人は、2日目の教科の参考書を持ってきていると電車の中で読めるので良いと思います。家に帰ってからも、寝床に参考書を持ち込むほどぎりぎりまで勉強していました。しかしそのせいで、寝落ちを繰り返してしまい、十分な睡眠をとれずに2日目を迎えてしまったので、良くなかったかもしれません」

B「参考書はほとんど見ず、テレビを見てリラックスしていました。渋谷のホテルに泊まっていたのですが、外がうるさくあまり寝つきは良くなかったです」

C「家に帰ってからは、前々から解く予定だった問題をきちんと解いてから寝ました。予定通りにこなせていたので、満足感の中よく眠れたと思います」

D「いつもの参考書を一周してから、漫画を読んで寝ました」

 

――1日目と2日目で異なっていたことがあれば教えてください

A「国語が緊張のピークで、後は変わらなかったです。教科特有の問題というより、単に最初の試験だったからですね」

B「2日目の方が緊張していました。得意な数学が簡単だったこともあり、相当逃げ切らなければならなかったので」

C「1日目のほうが緊張したのは間違いないですね。数学が苦手だったのでそこが不安でした」

D「特にないですね。しいて言えばご飯の内容ぐらいでしょうか」

 

――印象に残っていることやハプニング等があれば教えてください

A「特になかったです」

B「横に座っていた同じ苗字の人がすごくいい人で、初対面なのに『お互い頑張ろう』と励ましてきてくれました。知らない人しかいなかったので、精神的に救われたと思います」

C「『ラブライブ!』のTシャツを着てきたすごい受験生がいました。試験官から文字が書いてあるために脱ぐよう言われていましたが、理由そこなのかと思いましたね」

D「前に座っていた、いかにも浪人生の人のファッションが奇抜でずっと気になっていました。なぜか薄いベストを2枚着ていたので」

 

――全体を通して気を付けた方が良いことや、しておけば良かったことを教えてください

A「下見はできるだけしておいた方が安心できます」

B「精神面が個人的に重要だと思います。試験会場で何が起きてもポジティブに捉えるぐらいの心持ちで臨んだほうが良いと思います」

C「机の上に出して良い筆記用具は確認しておいた方が良いです。あまり意識していなかったので、案外厳しくて少し動揺してしまいました」

D「忘れ物だけは避けるべきですね。持ち物は3回くらいチェックすると良いと思います」

 

以上を参考に、試験に向けて万全の準備をしておきましょう。

 

 

【受験生応援2018】

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2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~英語編~

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2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~理科編~

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睡眠専門医・坪田聡さん 入試直前の「睡眠」のアドバイス

【受験生応援2018】東大生が振り返る2次本番 ~文系編~東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【受験生応援2018】東大生が振り返る2次本番 ~理系編~

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 東大の2次試験まであと5日。最後までラストスパートをかけることも大事ですが、試験の進め方など当日の流れは頭に入っているでしょうか。そんな不安を抱える受験生のために、2次試験を経験した1年生の東大生たち4人に当日を振り返ってもらい、気を付けるべきことなど意見を出し合ってもらいました。今回は、本郷キャンパスで受験する理系受験生編です。

 

――当日の朝、試験が始まるまでどのように過ごしていましたか

A「チョコを買って、あめ玉のようになめながら食べていました。下手に知識を詰め込もうとするとかえって緊張すると思ったので、電車内や試験前などはほとんど勉強していませんでした」

B「参考書を見るとかえって緊張するので音楽を聴いていました」

C「1日目は古文単語と塾の現代文のプリントの見直しを、2日目は心配な化学反応式のチェックなどをしていました。朝・昼共に次に受ける科目に向けて脳みそを慣らすようにしていました」

D「リラックスするために自分の好きな音楽を聴いていました」

 

――受験した教室で気づいたことがあれば教えてください

A「文学部か経済学部の講堂で受験しました。教室がかなり広くて、リスニングがやや聞き取りづらかったです」

B「受験した教室は覚えていません。机があまり広くなかったです」

C「医学部2号館の大きな階段教室で受験しました。高校の時に見たことがないくらい大きくてきれいな教室だったので、入ったときに驚きました。机が結構古くて場所によってはひび割れていたりするようで、隣の人が各教科の前に試験官に頼んで下敷きを用意してもらっていました」

D「工学部六号館で、廊下が寒いなあという印象を受けました。あとは、試験教室と同じ階のトイレ2個中1個水が流れなくなってしまっていて、長蛇の列が出来ていたのを覚えています」

 

――実際に試験を受けてみて、試験の内容や進め方について予想していなかったことがあれば教えてください

A「本番の国語では文系の人たちと終了時間を合わせるためか、試験回答時間が過ぎても30分かそれ以上待ちました」

B「休憩が長いことが印象的でした」

C「数学がいつもより簡単に感じたこと、化学の大問の順番が少しいつもと違ったこと、自由英作文のテーマが相変わらず不可解だったことが印象に残っています。英作文はあまりにも予想の斜め上をいく問題でなかなか手こずったので、大問を解く順番をいつもと少し変えざるを得ませんでした」

D「試験を受けながら全体的に昨年よりも易化していると感じ、普段とは多少解く順番を変えた科目もありました」

 

――昼休みはどう過ごしていましたか

A「外の空気を吸いながら知り合いとひたすらしゃべっていました。漢字とか簡単なところの答え合わせはやった記憶があります」

B「少なめの昼食を取り、音楽を聴きながらキャンパス内を散歩していました」

C「まずお弁当を食べました。その後トイレに行きがてら建物の入り口まで行って帰ってきて、次の科目の準備をしました。ずっと座っているのも大変なので、ちょっと立って体を伸ばすのがいいと思います」

D「軽食を食べて、初日は数学の苦手分野の復習をし、2日目は音楽を聴いていました」

 

――1日目の試験を終えた後どう過ごしていましたか

A「英語の長文を軽く読んで、化学の暗記系の最終確認をやっていました。結局寝た時間はいつもと変わりませんでした」

B「YouTubeを見てからいつも通りの時間に寝ました」

C「疲れたのでゆっくりしていました。数学でのミスを思い出したりもしましたが、とりあえず気にせず2日目に備えました。1日目の前と同様早く寝ました」

D「過去に間違えた物理と化学の問題の見直しをしてから、早めに寝ました」

 

――1日目と2日目で異なっていたことがあれば教えてください

A「1日目は数学の事故がかなり不安でものすごく緊張しましたが、実際は数学がかなり簡単だったので、2日目は落ち着いて取り組めました。理科と英語がいつもよりスピーディーに解けたと思います」

B「特になかったです」

C「英語・理科が得点源だったのでそういう意味では2日目の方が少し緊張しましたが、2日目の方が会場には慣れていたのでその点は少しだけ楽でした」

D「比較的初日2日目共にリラックスして試験に臨むことができました」

 

――印象に残っていることやハプニング等があれば教えてください

A「机のサイズが思ったより小さくて解答しにくかったのと、トイレがかなり混んでいました」

B「三四郎池の散歩はいいリフレッシュになりましたが、縁起が悪いことに後から気が付きました」

C「1日目に龍岡門を入ると右にあったローソンから知り合いが出てきて、『腕時計を忘れてしまった』と言っていました。その人と別れた後に自分の教室の時計を見てみると、『調整中』と書かれて見ることができませんでした。時計忘れには気をつけたほうが良いと思います」

D「隣の席の人が集合時刻に遅刻してきた上に、センター試験の受験票を忘れていたのが印象に残っています」

 

――全体を通して気を付けた方が良いことや、しておけば良かったことを教えてください

A「とにかく落ち着くこと、焦ったときは試験中でも迷わずトイレに行って外の空気を吸うことが大事だと思います。正直トイレで2、3分失っても点数はほぼ変わらないと思うので、ガンガン行きましょう」

B「日頃から規則正しく早寝早起きをしており、当日もそれを守ったので非常に調子が良かったです。生活リズムに気を付けると良いと思います」

C「本郷にせよ駒場にせよ東大のキャンパスはとても広く、地図を見ていても迷子になるときはなります。焦らずに近くの試験場の人に聞くと良いでしょう。また、とりあえず無理やりでも良いので気持ちに余裕を持つと良いと思います。恐らく入試では自分が試験を受けているキャンパスを鑑賞するくらいの余裕が求められているのではないでしょうか」

D「パニックになってしまっては全てのペースが崩れるので、焦ったらどんなに時間がないと思ってもまずは1回深呼吸をして落ち着くべきでした」

 

以上を参考に、試験に向けて万全の準備をしておきましょう。

 

 

【受験生応援2018】

現役東大生は試験前日と当日をどう過ごしたの?

現役東大生は試験本番に向けてどう体調管理をしたの?

東大教授が語る2次試験の意味 「知識ではなく考える力を試す」

2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~国語編~

2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~数学編~

2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~英語編~

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【受験生応援2018】東大生が振り返る2次本番 ~理系編~東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【受験生応援2018】2次試験会場の注意点 〜理系編〜

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 東大の2次試験まであと3日。多くの受験生は追い込みを掛けていることでしょう。2次試験では、文系と理系とで会場が異なります。今回は理系の試験会場の注意点についてお伝えします。


 理系の2次試験は、赤門や安田講堂で有名な本郷キャンパスで行われます。本郷キャンパスの最寄り駅は東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線の本郷三丁目駅、東京メトロ南北線の東大前駅、東京メトロ千代田線の根津駅です。どの駅からもキャンパスまで10分から15分程度歩く必要があるので、必ず事前に乗る電車やキャンパスまでの道を確認しておきましょう。キャンパスには正門(最寄りは本郷三丁目駅や東大前駅)や龍岡門(本郷三丁目駅)、弥生門(根津駅)などさまざまな門があり、構内も端から端まで歩くのに10分かかるほど広いです。駅からキャンパスまでの道だけでなく、受験会場となる建物までも歩いて確認しておくと良いでしょう。

 

 受験当日は昼休みも長いので気分転換に散歩するつもりの受験生もいるかもしれませんが、あまり遠くまで歩き回らないことをお勧めします。キャンパスが広く、似たような建物が並んでいるので迷子になる可能性が高いです。外に出て気分転換する場合には分かりやすい道を選び、むやみに曲がったりせずに迷子にならないよう気をつけましょう。時間に余裕を持って会場に戻ることが大切です。

 

 構内には購買やコンビニもありますが、昼食は弁当を持参するか朝買っておくのが良いでしょう。昼休みに購入することも可能ですが、混んでいたり上記のように迷ったりすると時間的にも精神的にも余裕がなくなってしまいます。

 トイレは各建物にありますが、トイレの数や暖房の効き具合は建物によって差があります。以下、各建物の特徴を並べていきます(昨年度の情報のため今年度とは異なる可能性があります)。

 

法文系

 法文1号館、法文2号館などは正門から入ってすぐで分かりやすいかと思います。赤門を正門と勘違いしている方がたまにいらっしゃいますが、両者は別物なので注意しましょう。本郷三丁目駅から来る場合は赤門を過ぎた次の門、東大前駅から来る場合は、農正門を過ぎて道路を渡った後に見える次の大きな門です。東大前駅から歩いてすぐの農正門から入ると農学部しかないので気を付けましょう。迷い込んでしまう人はかなり多いです。

 法文1号館・2号館は大教室が多く、内部の廊下がくねくねと曲がっていて迷いやすいです。トイレなどに行く場合は時間に余裕を見て行きましょう。また、トイレは少ないので混雑する可能性があります。お薦め散歩コースは正門から安田講堂までのイチョウ並木です。イチョウはもう枯れていますが、迷うことがないので安心です。

 

工学部系

 工学部の建物は正門から入って左側にあります。根津駅で降りて弥生門から入ってもいいと思いますが、根津駅からの道は他の駅からの道よりも迷いやすいので必ず下見をしておきましょう。工学部1号館はかなり古い建物で、内田祥三さんによる設計である「内田ゴシック」と呼ばれる様式で建てられています。工学部2号館・3号館は比較的新しい建物で、ガラス張りの部分があります。工学部の建物は14号館まであるので入る際には何号館か確認しておきましょう。ちなみに、工学部2号館にはサブウェイ、11号館にはスターバックスコーヒーがあります。

 

理学部系

 理学部の建物は正門から入る場合は安田講堂の裏側、弥生門から入る場合は緩い坂を登ったあたりにあります。ただし、理学部2号館は赤門から入って右側にあります。他の建物からはかなり離れているので注意してください。机は広めであるため、比較的答案を書きやすいでしょう。

 

経済学部系

 経済学部の建物は赤門から入ってすぐ右にあります。本郷三丁目駅から来るのが良いと思います。昨年改修が完成した、新しい建物なのできれいで快適に過ごせるでしょう。

 

医学部系

 医学部の建物は赤門から入って右側にあります。本郷三丁目駅から来るのが良いでしょう。赤門の正面に見えるのが医学部2号館です。1号館・3号館はその正面の道を右に曲がったところにあります。

 

薬学部系

 薬学部の建物は赤門から入って右奥の方にあります。赤門の正面に見える医学部2号館の右側を通った先の右側に見えます。本郷三丁目駅から来るのが良いでしょう。

 

農学部系

 農学部の建物は本郷キャンパスの隣にある弥生キャンパスにあります。本郷キャンパスと陸橋でつながっていますが、農正門から入るのが一番分かりやすいです。そのため、東大前駅から来るのをお勧めします。農正門から入って右側が1号館、左側が2号館、正面が3号館です。1号館・2号館は蛍光灯が点滅していて薄暗い雰囲気ですが、トイレの案内が分かりやすく貼ってあるので迷うことはあまりないでしょう。ただ、トイレの個数が少ないので混むことがあるかもしれません。

 試験終了後には、受験生が駅に押し寄せるので、駅・電車内の混雑は覚悟しておきましょう。試験が終わった後に待たされるかもしれないので、1日目は2日目の試験科目の参考書を持ってきておくと待ち時間を有効に使えるでしょう。

 

 ここまでさまざまなことを書いてきましたが、実際のことは当日になってみないと分からないこともあります。ただ、事前にイメージしておくことが重要であり、想定外をできるだけ減らしておくと当日焦ることが少なくなります。下見をしておくとよいでしょう。良い気分転換にもなります。

 

 当日は想定と違ってもパニックにならないように。東大の受験生にはさまざまな人がいるので周りの人が気になって落ち着かない気分になることがあると思いますが、そういうときは一度深呼吸をして気持ちをリセットしましょう。また、真ん中の人が外に出るときは隣の人がいちいち席を立たなきゃいけないことが多いです。面倒ですが、それでいちいちストレスをためるのも良くありません。小さなことが気に掛かって集中が切れてしまうかもしれませんが、「全然集中できていない」と思えば思うほど焦ってきます。寛容な精神で試験に臨むと良いでしょう。

 

※この記事は、2017年公開の東大新聞オンラインの記事に加筆修正を加えたものです。

 

 

 

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 東大の2次試験まであと3日。多くの受験生は追い込みを掛けていることでしょう。2次試験では、文系と理系で会場が異なります。今回は文系の試験会場の注意点についてお伝えします。


 文系の2次試験は駒場Ⅰキャンパスで行われます。京王井の頭線の駒場東大前駅東口(渋谷方面の改札です)を出てすぐに正門があり、入試当日の朝は正門の横に予備校関係者がずらりと並んでいます。電車は大変混み合うため、渋谷など駒場周辺に宿を取っている人はキャンパスまで歩くのも一つの手でしょう。その場合は、当日迷子にならないように一度実際に歩いてみましょう。

 

 駒場キャンパスの内部や周辺にはコンビニなどが少なく、売り切れてしまうことが予想されるため、昼食は朝のうちに買っておく方が良いと思います。

 トイレは各建物にありますが、トイレの数や暖房の効き具合は建物によって差があります。以下、各建物の特徴を並べていきます(昨年度の情報のため今年度とは異なる可能性があります)。

 

1号館

 正門から入って正面の建物です。比較的小さな教室が多いので大教室よりは落ち着く人がいるかもしれません。トイレは1階と2階に2カ所ずつあります。当日は案内があると思いますが、教室の数が多いのでよく確認しましょう。古い建物なので暖房の効きが悪い教室があります。逆に効き過ぎていて暑い場合もあるので、調節のできる服装にしておくといいでしょう。

 

5号館

 正門から入って左奥の7号館の奥にあります。少々分かりづらいところにありますが、比較的新しい建物です。トイレは各階に1カ所ずつありますが、1階のものが一番広いです。机と椅子がつながっていて少々不便で、机と机の間隔も狭くなっています。

 

7号館

 正門から入って左奥のピロティがある古い建物で、大きめの教室が多いです。トイレは各階男子トイレか女子トイレのどちらかしかないので注意しましょう。5号館と同じく机と椅子が繋がっていて、机と机の間隔が狭く、机は狭い上に傾いています。しかも椅子が硬く、背もたれが小さいので、背中が痛くなりやすいです。あまり良い環境ではないので、昼休みはストレッチをするなどして体を休ませましょう。

 

11号館

 1号館の左にある建物です。トイレは1階にしかなく、数も少ないので混雑する可能性があります。椅子が硬く冷たいです。

 

12号館

 正門前ロータリーを左の方へ行き、広場の横にあります。古くて小さい建物で、トイレは1階にしかありません。椅子が硬いです。

 

13号館

 12号館の向かい、広場の横にあります。トイレは1階と2階にあり、「これぞ大学」という感じのする大教室があります(中小教室もあります)。大教室だとリスニングが聞きづらかったり黒板の字が読みづらかったりします。音が小さい場合は遠慮なく試験官に申し出ましょう。

 

900番教室

 正門ロータリーを左に曲がって正面にある建物です。講堂なのでかなり広い教室で、トイレは1カ所しかありません。トイレが混んで大変なので、トイレにはタイミングを見計らっていきましょう。後ろの方の席だと音が反響してリスニングの音声が聞き取りづらい場合があります。

 試験終了後には、受験生が駅に押し寄せるので、駅・電車内の混雑は覚悟しておきましょう。混雑防止として受験する建物ごとに解散時間が異なり、長時間待たされる建物もあるので、1日目は2日目の試験科目の参考書を持ってきておくと待ち時間を有効に使えるでしょう。

 

 ここまでさまざまなことを書いてきましたが、実際のことは当日になってみないと分からないこともあります。ただ、事前にイメージしておくことが重要であり、想定外をできるだけ減らしておくと当日焦ることが少なくなります。下見をしておくとよいでしょう。良い気分転換にもなります。

 

 当日は想定と違ってもパニックにならないように。上に書いたように、机が狭かったり椅子が硬かったりして落ち着かない気分になることがあると思いますが、そういうときは一度深呼吸をして気持ちをリセットしましょう。また、真ん中の人が外に出るときは隣の人がいちいち席を立たなきゃいけないことが多いです。面倒ですが、それでいちいちストレスをためるのも良くありません。小さなことが気に掛かって集中が切れてしまうかもしれませんが、「全然集中できていない」と思えば思うほど焦ってきます。寛容な精神で試験に臨むと良いでしょう。

 

※この記事は、2017年公開の東大新聞オンラインの記事に加筆修正を加えたものです。

 

 

 

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【受験生応援2018】受験生への応援メッセージ

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 東京大学新聞社は12日、東大受験生の合格を祈願し、湯島天満宮へ絵馬を奉納しました。特製の巨大絵馬を用意し、紙面と「東大新聞オンライン」で1月16〜31日に絵馬への名前掲載の希望を募り、受験生と関係者から応募がありました。絵馬の裏側に応募者らの名前を添え、7人の編集部員が湯島天満宮へ。うららかな陽気に恵まれた3連休最終日、参道には長蛇の列ができていました。本殿向かって左手に、編集部特製の絵馬を奉納しました。編集部員一同、受験生の皆様の合格を心よりお祈りしています。受験生の意気込みと応援メッセージの一部と、編集部員からの応援メッセージを以下に掲載します。


 

受験生の意気込み

 

えりんぎ「去年落ちてから一年間、この受験のために努力してきました。今年こそは受かります」

くるみ「合格出来ますように!」

福岡一浪「滑り込みセーフでいい!今年の春から東大生!絶対合格」

ゆか「全力で、最後までやりきるぞー!」

れいっち「自分を信じて。絶対合格!」

関谷友太「絶対合格!」

匿名「合格したら東大新聞の編集にも携わりたいです」

 

皆さまからの応援メッセージ

 

ランクルおやぶん「過去を振り返らず、未来へ向かってGO!」

富士さん「げんが東大合格しますように!」

「自分を信じて悔いのない答案を作って下さい。応援しています!」

きよみママ「思い通りの未来を選択するため!楽しみながら頑張って!いつまでも応援しています!」

みかりん「高校卒業から1年、この日のためにした努力が報われますように!栄光あれ」

かずみん「ラストまでもう少し。夢に向かってファイト!」

タカキ「最後まで諦めず兄を越えよう!」

みずき「今までの努力が実を結びますように」

まこと「試練を乗り越えた努力が実りますように!東大生合格!」

玲司君のおばさん「今まで頑張った自分を信じてね。合格をお祈りしてます」

クンペン「残り時間の限り頑張ってサクラサク」

甚太「負けないで、もう少し 最後まで走りぬけて!!」

くっすー母と姉「悔いのない受験をしておいで。本番で実力を出し切れるよう応援してるよ!」

 

編集部員からの応援メッセージ

 

「本番では力を出し切れますように。健闘をお祈りします」(文Ⅰ・1年)

「動揺した時はにやりと笑いましょう。きっと余裕が生まれます。みなさまが笑ったままゴールインできるよう、祈っております」(文Ⅲ・1年)

「受験なんて、終わってしまうとなんてことのないものに思えてきます。あまり考え過ぎずに、頑張ってきてくださいね」(文Ⅰ・1年)

「自分を信じて、できることだけ積み重ねていきましょう。頑張ってください!」(文Ⅲ・1年)

「ここまで来たら、後は試験で1点でも多く取ることだけを考えましょう。解けない問題に直面しても、他の解ける問題でしっかり得点する意識を忘れずに。皆さんの努力が実り、春から素晴らしい学生生活を送ることができることを願っています」(文Ⅰ・2年)

「優秀な仲間と東大で過ごす4年間は、刺激的で楽しくて本当に充実した4年間です。自分が大学生活を満喫する姿を想像しながら、最後の1秒まであきらめずに答案用紙に向かってください。『東大に行きたい』という意志の強い人が合格をつかめるはずです」(理・4年)

「入試本番を明後日に控えた受験生の皆さんがわざわざこの応援メッセージを読まれているということは、心に余裕がある証拠です。自信を持って試験を受けてきてください」(文Ⅰ・2年)

「受験生の皆さんは、さまざまな気持ちと戦っていることかと思います。失敗したらどうしよう、もっとあれをやっておけば良かった、本当に自分は受かるのだろうか…。でもそんな思いはいったん忘れて、今はとにかく無心で勉強しましょう。心配するのも不安がるのも、試験の後でいくらでもできます。頑張ってください。応援しています」(文・3年)

「『寝て起きたら急に頭が良くなっていることがないのと同様、明日だけ特別馬鹿になることはない。』これは私の恩師の言葉です。自分の力を出し切れば絶対合格できます。自分を信じて頑張ってください!」(文Ⅲ・1年)

「長い努力の先に待つ喜びを、全力でつかみ取れ!」(文Ⅲ・2年)

「試験の時、周りの受験生が皆頭良さそうに見えるかもしれません。でも、頭が良さそうだった人が合格発表の時落ちていることなんてザラにあります。大事なのはこれまでの自分の努力を信じること。最大限の力を発揮して頑張ってください!」(文Ⅲ・1年)

「皆さんは今まで並々ならぬ努力をしてきたことでしょう。そのことに胸を張り、すがすがしい気持ちで楽しむつもりで最後までやり抜いてください!応援しています!」(文Ⅱ・1年)

 

※この記事は、受験生応援号の記事を再編集したものです。本紙では、他にもオリジナル記事を公開しています。

 

 

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