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【受験生応援連載2018】これで安心!合格後のスケジュール

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 これまでずっと勉強して備えてきた東大入試。「試験から解放されたら何をしよう」と思いを巡らせている人もいるのでは。しかし合格発表から授業開始までの1カ月弱は各種手続きなど多くの行事があり、人によっては1人暮らしの準備も必要だ。スケジュールを確認し、計画的にキャンパスライフの準備を進めよう。

 

新生活に備えよう

 

 大学生になると自分で各種申請をする機会が増えます。まずは申請の際に欠かせない印鑑を用意しましょう。

 

 アルバイト代の管理などには銀行口座も必須。口座は銀行の支店などで基本的に無料で作れます。構内や家の近くにATMがある金融機関の口座を持っておくと便利です。駒場Ⅰキャンパスには、正門横に三井住友銀行とゆうちょ銀行のATMがあります。

 

 また、大学生活では高額な買い物も増えるのでクレジットカードが便利です。本人確認と、未成年者なら親権者同意があればカードが作れます。インターネット申し込みが簡単でしょう。

 

 1人暮らしを始める人も多いはず。人気の物件はすぐに埋まるため合格発表の前から部屋探しを始める方がいいです。合格発表前から予約できる物件もあります。1人暮らしの学生の多くが2年生まで駒場周辺に住みます。駒場東大前駅を通る京王井の頭線沿いが通学に便利ですが、人気が高く家賃は高め。井の頭線への乗り換えに便利な京王線、小田急線沿線に住む人もいます。

 

 部屋探しの際は内覧を行いましょう。住む部屋が決まると、管理会社などに書類を提出して申し込みます。申し込みから入居までに2週間程度かかることもあるので余裕を持って進めましょう。

 

合格後のスケジュール

 

合格発表、入学手続き

合格発表 3月10日

入学手続き 3月11〜15日(必着)

 

 合格者番号の掲示は午後0時半から、本郷キャンパス法文1号館と2号館の間で行われます。正午ごろ、東大のウェブサイトなどにも合格者の番号が掲載され、午後には合格者にレタックス(電子郵便)で合格通知書が送られます。

 

掲示板の前で記念撮影をする受験生

 

 東京大学新聞社では、全ての合格者の受験番号が掲載された「合格記念号」を合格当日の午後2時ごろ、本郷キャンパス第2購買部付近と駒場Ⅰキャンパスのコミュニケーション・プラザ南館にて販売予定です。

 

 2次試験当日に配られる入学手続き書類は期限内に郵送する必要があります。入学後のクラスは、ここで決める初修外国語に基づいて決まります。後日、手続き完了の知らせと同時に諸手続きに必要な書類が送られるので、大切に保管しましょう。

 

東大女子のためのオリエンテーション(女子オリ)

3月24・25日

 

 教養学部学生自治会による新入生女子向けのイベントで、駒場Ⅰキャンパス5号館にて開催されます。例年200人ほどの新入生女子が集まるため、女子が少ない東大でも多くの女子と知り合う絶好の機会です。

 

 東大OGの講演会や食事会などが企画されており、新入生同士の交流はもちろん、現役東大生の先輩に、入学後の東大生活について話を聞くことができます。

 

諸手続き

理科 3月29日

文科 3月30日

 

 科類ごとに駒場で手続きをします。例年混雑するので、早めに来ておくといいでしょう。

 

 1号館で各種書類の受け取りや提出を行います。講義シラバスなども配布され、自分の所属するクラスも知らされます。手続き後、前年度入学の同じクラス(上クラ)の先輩からオリ合宿の説明があり、夜には懇親会(プレオリ)を開くクラスもあります。

 

 1号館を出ると、にぎやかなサークルの勧誘が待っており、これをテント列と呼びます。精力的な勧誘に負け、なされるがままテントを回っていると、列を抜けた時には日が暮れていた、なんてことも。新歓用にメールアドレスやLINEを交換することも多いので、個人情報の管理には十分気を付けてください。

 

学部ガイダンス、サークルオリ

理科 3月31日

文科 4月1日

 

 午前中、教務課や教員から、施設利用や講義の履修上の注意などが説明されるガイダンスが行われます。

 

 午後はサークルオリエンテーション。各サークルが教室などにブースを構えており、新入生は自主的に各ブースを回ってサークルの説明を聞くことができます。ビラなどを参考にして、見に行くサークルを事前に絞りましょう。

 

オリ合宿

理科 4月1・2日

文科 4月2・3日

 

 2年生の企画の下、クラスごとに1泊2日の旅行に行き、親交を深めます。行き先は日光、山中湖、箱根など東京近郊の観光地が多いです。2年生は、早ければ前年の夏から下見や話し合いを重ね、準備を進めます。

 

 初対面の人が多い中いきなり寝泊まりすることになるので戸惑いつつも、ほぼ全員が参加。合宿中に自治委員、五月祭・駒場祭連絡係などのクラス委員を決めます。

 

授業開始

4月5日

 

 4月12日の入学式を前に、授業が始まります。初回は、授業の概要や単位認定・成績評価について説明されることが多いですが、いきなり授業の内容に入ることもあります。

 

 「鬼」や「仏」といった教員の評判が流布するのもこの時期。単位の取得しやすさや課題の分量によって評価されます。しかし、履修する授業はあくまで自分との相性を見て決めましょう。

 

入学式

4月12日(→東大の入学式は、なぜ12日開催なのか

日本武道館で行われます。入学手続きが終了すると送られてくる書類に入場券が入っており、これを使うと新入生以外に2人まで入場できます。

 

 式典は1時間20分の予定で、総長の式辞や応援歌の斉唱、入学生の代表による宣誓などが行われます。

 

応援部が歓迎の演武を披露

 

 会場は新入生の熱気と高揚感で包まれており、「東大生になった」と実感することでしょう。

 

※この記事は、受験生応援号の記事を再編集したものです。本紙では、他にもオリジナル記事を公開しています。

 

 

【受験生応援連載2018】これで安心!合格後のスケジュール東大新聞オンラインで公開された投稿です。


【受験生応援2018】現役東大生が語るスペイン語学習

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 3月10日(土)の合格発表後、11日(日)から15日(木)の間に合格者は入学手続きを行います。その際に書類へ記入する外国語によって所属するクラスが決まります。学生生活を大きく左右する要因になる外国語選択に役立つ情報をお伝えします。今回は、実際に履修した現役東大生によるスペイン語の紹介です。


 「スペイン語は比較的簡単」と言われることは多いですが、実際、日本人にとって取り組みやすい言語だと思います。使う文字はアルファベットにñ(エニェ)を加えただけですし、発音の仕方やアクセントの位置は規則的で、文字通りに読めば発音を間違えることはありません。同じヨーロッパの言語だけあって英語と似ている単語も多く、字面から連想して意味が分かるということもよくあります。

 

 最も苦労するのは動詞の活用でしょう。現在形だけでも、主語の人称や単数か複数かによって変化する6通りの形を覚えなければいけません。それを現在形だけでなく点過去、線過去、未来、過去未来……と様々な時制に活用させる必要があり、どの形がどの時制だったか混乱することもしばしば。ネイティブの人はかなり早口で話すので、これらの活用を聞き分けながら意味を追うのは至難の業です。しかし、活用さえ覚えてしまえば文法はそれほど難しくありません。例えば疑問文を作るには元の文を「¿…?」で挟むだけと、非常に簡単です。

 

 スペインの陽気なイメージに引かれる人が多いのか、明るい雰囲気のクラスが多いです。そのためよく「スペイン語選択は『チャラい』」といわれますが、もちろん熱心に勉強する人もいますし、スペイン語選択の人がとりわけ不真面目というわけでもないでしょう。とはいえ、私のクラスでも演習の授業(文系は必修)でネイティブの先生の冗談で大笑いして楽しむなど、クラスでよく盛り上がるのも事実です。楽しい雰囲気でヨーロッパの言語を学びたい人にスペイン語はおすすめです。

(文Ⅱ・1年=当時)

 

※この記事は、2017年公開の東大新聞オンライン記事からの転載です。

 

 

【受験生応援2018】

これで安心!合格後のスケジュール

現役東大生が語るスペイン語学習

現役東大生が語るフランス語学習

【受験生応援2018】現役東大生が語るスペイン語学習東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【受験生応援2018】現役東大生が語るフランス語学習

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 3月10日(土)の合格発表後、11日(日)から15日(木)の間に合格者は入学手続きを行います。その際に書類へ記入する外国語によって所属するクラスが決まります。学生生活を大きく左右する要因になる外国語選択に役立つ情報をお伝えします。今回は、実際に履修した現役東大生によるフランス語の紹介です。


 文理共通のフランス語の授業は週2回、主に教科書を使っての文法学習を行い、文系のみ「フランス語演習」という形で会話を学習します。大学の授業だけでも文法は1年で網羅でき、クラスによっては早いうちから長文読解に取り組むところもあるので、きっちり学習すれば有名な『星の王子さま』など、フランス文学を原著で読めるようになります。また会話も教材が充実しているため、自習環境も良く努力次第で実力を十分に伸ばすことが可能です。

 

 フランス語は他言語に比べるととても大変だといわれることが多いです。そのためか履修者には真面目な人が多い印象を受けました。最大の難関は動詞の活用を覚えること、接続法・条件法などの概念を理解すること。しかし授業を聞くとその活用の差異や意味が分かるため、こうした点を体感することがフランス語学習の醍醐味(だいごみ)ともいえます。ただしどの言語においても共通ですが、試験で点数をとるのには不可欠な単語の勉強は地道な作業が続くので苦痛に感じてしまうかもしれません。

 

 種類を問わず言語を学ぶとは、その使用国の文化を知ることでもあります。ですので履修する方は、フランスという文化そのものを学ぶつもりでいるとモチベーションが湧くのではないでしょうか。覚えることが多いのは事実で、第三外国語として学習するにはかなりの覚悟が必要かと思うので、ぜひ第二外国語としての履修を検討してみてください。

(文・2年=当時

 

※この記事は、2017年公開の東大新聞オンライン記事からの転載です。

 

 

【受験生応援2018】

これで安心!合格後のスケジュール

現役東大生が語るスペイン語学習

現役東大生が語るフランス語学習

【受験生応援2018】現役東大生が語るフランス語学習東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【受験生応援2018】現役東大生が語る中国語学習

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 3月10日(土)の合格発表後、11日(日)から15日(木)の間に合格者は入学手続きを行います。その際に書類へ記入する外国語によって所属するクラスが決まります。学生生活を大きく左右する要因になる外国語選択に役立つ情報をお伝えします。今回は、実際に履修した現役東大生による中国語の紹介です


 中国語と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。「漢字を使っているからきっと簡単だろう」「テレビのニュースでよく耳にする」「将来使う機会がありそう」? 記者は1年前、ちょうどそのようなイメージを抱いて中国語を選択しました。

 

 中国語を1年間学んでみて、大変だと感じたのは暗記量の多さ。まずは発音の暗記です。中国語の教科書では漢字の発音を表すために「ピンイン」というアルファベットの振り仮名を使います。ピンインの「ci」は「ツ」と発音する、などアルファベットでのピンイン表記と実際の発音を対応付けるのに苦労しました。

 

 単語の暗記も大変です。中国語の単語を覚える際は「漢字」「発音」「意味」の三つを対応させなければいけません。日本語の漢字と全く字体の違う漢字も多い上、漢字からの発音の連想が難しいこともよくあります。「声調」とよばれる中国語独特のアクセントも漢字ごとに覚える必要があり、「漢字を使っているから簡単そう」という記者の想定は少々甘かったと言わざるを得ません(笑)。リスニングも難しく、記者はいまだにニュースで流れる中国語をほとんど聞き取れません。

 

 一方、文法は簡単です。語順は英語に似ていてなじみやすく、時制も活用もなし。単語を覚えればあとは文法に従って順に並べるだけです。

 

 記者の場合、苦労して覚えた成果はすぐに出ました。本郷キャンパスに観光に来ていた中国人と軽く会話を交わせたのです。言語を学ぶことの最大の魅力はやはり、海外の人とコミュニケーションを取れるようになることだと思います。日本と地理的・経済的に密接的な関係にある中国の言語を学ぶことは、その魅力を味わうための一番の近道ではないでしょうか。

(文Ⅰ・1年=当時)

 

※この記事は、2017年公開の東大新聞オンライン記事からの転載です。

 

 

【受験生応援2018】

これで安心!合格後のスケジュール

現役東大生が語るスペイン語学習

現役東大生が語るフランス語学習

現役東大生が語る中国語学習

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【受験生応援2018】現役東大生が語るドイツ語学習

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 3月10日(土)の合格発表後、11日(日)から15日(木)の間に合格者は入学手続きを行います。その際に書類へ記入する外国語によって所属するクラスが決まります。学生生活を大きく左右する要因になる外国語選択に役立つ情報をお伝えします。今回は、実際に履修した現役東大生によるドイツ語の紹介です。


 「何となくかっこよさそう」。1年前、私がドイツ語を選択した理由は、非常に単純なものでした。今にして思えば、少しドイツ語を履修するには覚悟が足りなかったなと思います。

 

 ドイツ語は文法規則を非常に厳格に適用する言語です。英語のように煩雑な例外事項を一々覚える必要は無いのですが、規則を細かく覚えなければ使いこなすことができません。ドイツ語は英語ほど語順にこだわりが無いので、文の基本的な構造を理解するには、1文の中の語の役割や語の性を理解する必要があります。1文に置ける語の役割や語の性によって、語の形が様々な形に変化するので、この変化から1文に置ける語の役割と文の全体構造が見抜けるからです。語の変化形を一つ一つ覚えなければならないこと、これは初修者にとっては大きな壁となるはずです。

 

 文法の厳格さに引かれてドイツ語を選ぶ人が多いからなのでしょうか、ドイツ語クラスの印象は一言で言うと「お堅い」。お堅い師とお堅い学友を求めるならば、あなたはドイツ語を選択するべきです。私のクラスメートは、1学期に5回あった小テストに毎回定期試験並みの精力を傾け、教員はクラスに持ち回りでメールを通じてノートを提出させ、毎回赤字でびっしりのチェックを入れて返していました。

 

 楽に習得できる言語を習得したいのであれば、ドイツ語はあまり向いていないでしょう。それから「実際に話す機会」を優先する人にも、ドイツに思い入れがない限り、もっとふさわしい言語があるのではないかと思います。しかし、ドイツ語を学ぶことの意義は、1年間勉強した程度の私が言うまでもなく、いくら強調しても足りません。文学、社会科学、数理科学の古典には、ドイツ語で書かれているものが非常に多いのです。ドイツ語を学ばなければ開かれない知の世界は確実にあります。活用表を覚えるのに四苦八苦し、何度も単語帳をめくり、例文を暗唱した1年間は、こうした世界に踏み出した一歩になったと振り返っています。

(文Ⅰ・1年=当時)

 

※この記事は、2017年公開の東大新聞オンライン記事からの転載です。

 

 

【受験生応援2018】

これで安心!合格後のスケジュール

現役東大生が語るスペイン語学習

現役東大生が語るフランス語学習

現役東大生が語る中国語学習

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【受験生応援2018】現役東大生が語るロシア語学習

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 3月10日(土)の合格発表後、11日(日)から15日(木)の間に合格者は入学手続きを行います。その際に書類へ記入する外国語によって所属するクラスが決まります。学生生活を大きく左右する要因になる外国語選択に役立つ情報をお伝えします。今回は、実際に履修した現役東大生によるロシア語の紹介です。


 ロシア語の学習は「Я(ヤー)」「Ц(ツェー)」「Г(ゲー)」といった、見慣れないキリル文字を学ぶことから始まります。ただでさえキリル文字は覚えにくいのに、「С(エス)」「Н(エヌ)」「Р(エル)」といったアルファベットと同じ形なのに発音が違う文字もあるので大変です。さらに、ロシアでは筆記体を使うのが当たり前ということもあり、ブロック体と筆記体を同時に覚えていく必要があります。

 

 単語を覚えるのも一苦労です。英語にない格変化という概念が文法を学ぶ上で大きな難関。格変化とは、いわば日本語の格助詞の役割を単語の語尾で代替すること。例えば「父」を意味する「отец(アツェッツ)」という単語を「父の」という所有の意味にしたいときには「отца(アッツァ)」、「父に」という間接目的語を表したいときは「отцу(アッツゥ)」と変化させます。

 

 ただ、決してロシア語は難しいことばかりではありません。語順は比較的自由で文を作りやすいので、作文は比較的早く上達することでしょう。また、冠詞という概念がないので、英語を学ぶ上で厄介な「a」と「the」の使い分けのような難しさがないのも特徴です。

 

 日本の隣国でありながら、ロシアのイメージを抱きにくいという人も多いのではないのでしょうか。ロシア語を学ぶことは、ロシアの文化を学ぶことになります。ネイティブの先生が語るロシアの生活や文化の話は、驚かされることばかり。例えば、ロシアでは結婚するのが早い人が多く、学生結婚も多いという話にびっくりしました! 記者はもともとロシア文学に興味があってロシア語を選択しましたが、原著を読めるようになること以上に、毎授業での気付きを楽しんでいた気がします。

 

 ロシア語クラスは、文系理系ともに特徴的な人が集まるといわれています。マニアックな言語なだけあって、クラスには確かに面白い人が多い気がします。人と違うことがしたい、何かに挑戦したいという人は、ぜひロシア語を第二外国語に選んでみてはいかがでしょうか。

(文Ⅰ・1年=当時)

 

※この記事は、2017年公開の東大新聞オンライン記事からの転載です。

 

 

【受験生応援2018】

これで安心!合格後のスケジュール

現役東大生が語るスペイン語学習

現役東大生が語るフランス語学習

現役東大生が語る中国語学習

【受験生応援2018】現役東大生が語るロシア語学習東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【受験生応援2018】現役東大生が語るイタリア語学習

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 3月10日(土)の合格発表後、11日(日)から15日(木)の間に合格者は入学手続きを行います。その際に書類へ記入する外国語によって所属するクラスが決まります。学生生活を大きく左右する要因になる外国語選択に役立つ情報をお伝えします。今回は、実際に履修した現役東大生によるイタリア語の紹介です。


 イタリア語は、第二外国語として採用されてから今年で10周年を迎える、東大の第二外国語の中では最も新しい言語です。イタリア語が通じる国はイタリアとスイスの一部などのごく狭い範囲に限定されますが、ルネサンスを生み出し、近代欧州の基礎を作ったのはイタリア。オペラや『神曲』などの名作や豊かな文化を原語で味わうのが、イタリア語の醍醐味(だいごみ)の一つです。

 

 とはいえ、言語の習得には得てして時間がかかります。それはどの言語を選んでも同じことですが、イタリア語の場合、習得の上で最大のハードルは文法です。日本人にとって、欧州言語の動詞の活用変化は難解そのもの。主語が一人称単数と二人称複数では同じ動詞の活用形が変わってしまいますし、英語では過去形・過去分詞・現在分詞しかパターンがない動詞の活用が、直説法現在・直説法半過去・直説法遠過去・命令法現在……と山ほどあります。どの欧州言語を学ぶときにも避けては通れない道ですが、ここで挫折するとイタリア語を理解するのはかなり苦しくなります。僕はまだ、古典を原著で読むだけの文法力がありません……(笑)。

 

 逆に、発音は簡単です。日本人が発音しにくいのはrの巻き舌だけで、基本的にはローマ字読みで問題ありません(そもそもローマ字の「ローマ」はイタリアの首都なので当然と言えば当然ですが……)。英語のように、同じアルファベットの並びでも単語によって発音が違う、なんてことも無いので、文法と単語さえ覚えればイタリア語の勉強の9割は終わり、くらいの感覚です。そのためしっかり勉強すれば会話の習得は早く、1年の夏休みからイタリアに旅行し、現地の人とイタリア語でコミュニケーションしていたクラスメートもいます。

 

 履修者数は他の言語に比べると少ないですが、履修者の実態は多様です。イタリアの文学や歴史に興味がある人、オペラが好きな人、イタリアのサッカーチームを愛する人、「単位が取りやすい」という評判を聞きつけて選んだ人……。理由はさまざまですが明確な意思を持ってイタリア語を選んだ人が多く、クラスメートはみな個性豊かです。

 

 多彩な文化と陽気な国民に彩られた国、イタリア。イタリア語で、その魅力に触れてみませんか?

(文Ⅲ・1年=当時)

 

※この記事は、2017年公開の東大新聞オンライン記事からの転載です。

 

 

【受験生応援2018】

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現役東大生が語るスペイン語学習

現役東大生が語るフランス語学習

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【受験生応援2018】現役東大生が語る韓国朝鮮語学習

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 3月10日(土)の合格発表後、11日(日)から15日(木)の間に合格者は入学手続きを行います。その際に書類へ記入する外国語によって所属するクラスが決まります。学生生活を大きく左右する要因になる外国語選択に役立つ情報をお伝えします。今回は、実際に履修した現役東大生による韓国朝鮮語の紹介です。


 韓国朝鮮語は、東大の中で履修者が一二を争うほど少ないです。多くの年で文系の場合は、文Ⅰ~Ⅲ合わせて一つのクラスとなります。理Ⅰと理Ⅱ・Ⅲ生は別のクラスになることが多く、私の学年では理Ⅰは25人程度、理Ⅱ・Ⅲは15人程度でした。

 

 クラスの人の特徴としては、「昔韓国に住んでいたことがあったから」「親族に韓国人がいるから」「K-POPが好きだから」など履修する目的がはっきりしている人が多かったですね。わざわざマイナーな言語を選んでいるだけあります。

 

 勉強していて楽しいのは、日常で韓国朝鮮語を使えた時でしょう。隣国なので韓国人留学生が東京に多く、彼らと英語ではなく韓国朝鮮語で会話できるようになると、より勉強が楽しくなると思います。

 

 韓国朝鮮語は、「主語+修飾語+述語」など、単語の順序が日本語と基本的に同じなので学びやすいです。自宅で授業の復習や単語の暗記に努めれば、成績自体は低くても単位を落とすことはあまりありません。

 

 忙しいサークルに所属し、その上アルバイトもしなければならなかった自分にとって、韓国朝鮮語を選んだことは良い選択肢だったと感じています。個人としても勉強しやすい上に、クラスメートが韓国朝鮮語を学ぶことに意欲的なので、彼らに勉強を助けてもらえました。韓国朝鮮語に元から興味がある人の他、取っつきやすい言語を履修したい人にもおすすめの言語だと思います。

(育・3年=当時)

 

※この記事は、2017年公開の東大新聞オンライン記事からの転載です。

 

 

【受験生応援2018】

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現役東大生が語るフランス語学習

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生協食堂が価格改定 その理由と1円単位への移行で予想される混雑対策は

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 東京大学消費生活協同組合(東大生協)は2月26日から学内の食堂価格を改定した。従来の価格から品目ごとに3%~10%程度の値上げとなり、東大生協の組合員証の提示、または学食パスの利用により表示価格から10%割引される。これに伴い、価格も10円単位から1円単位となる。価格改定の理由やこの時期に改定した理由、価格の1円単位への移行で予想される混雑の緩和対策について、生協食堂の担当者に聞いた。

(取材・吉良椋)

 

――今回、食堂価格改定に踏み切った理由は何でしょうか

 生協は構成員の方から出資金をいただいて運営する組合員組織です。ただ、食堂では組合員でない方と同じ価格になることから「出資金を払うメリットを感じられない」という声が以前からあり、特に教職員の生協への加入が進んでいませんでした。全てのものに価格の差をつけるのは難しく、現状は書籍部のみでの実施となっていますが、今回の改定でメリットをつけることで、学生や教職員などに生協へ加入していただくことをお願いするのが狙いです。

 

――価格が10円単位から1円単位になったのはなぜでしょうか

 従来の10円単位では、品目によっては適正価格より高い価格設定、安い価格設定になっているものがありました。購買部では以前より1円単位で価格を設定していることや、食材の価格の高騰、消費税増税のため、適正価格を設定するために変更しました。

 

――なぜこの時期に食堂価格の改定を実施したのでしょうか

 中央食堂のリニューアルオープンに時期を合わせたのが理由です。中央食堂でも同様に価格は1円単位となります。

 

――1円単位への変更で予想される、食堂の混雑についての対策はありますか

 利用者に、素早く支払えるキャッシュレス支払いへの切り替えを促します。中央食堂ではICカード・学食パス専用のキャッシュレスレーンを設ける予定で、キャッシュレスレーンの方がスムーズに会計ができることを利用者に認識してもらえればと思います。また4月にキャンペーンで学食パスに入金した際に若干の額のプレミアムを付けるほか、ICカードのチャージ機を食堂に設置するなどの対策も取ります。現金支払いでは、レジスタッフの会計のスピードを向上も目指しますが、利用者の方にもあらかじめ小銭を用意してもらうなどのご協力をお願いします。

 

――「組合員証実績調査」は具体的に何に利用されるのでしょうか

 利用者の方々やレジスタッフに、レジでの会計で組合員証を提示することに慣れてもらうためです。食堂の利用者でどの程度生協の組合員の方の利用があるかを把握することも目的の一つです。実績調査で組合員証の提示をお願いすることで、レジスタッフに寄せられる「生協はどこで加入できるか」「組合員証がなかったら価格はどうなるのか」といった利用者の方々からの質問を聞き取り、チラシで対応するなどの対策を取ることもできます。実績調査は26日の価格改定で終了します。

 

生協食堂が価格改定 その理由と1円単位への移行で予想される混雑対策は東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【受験生応援2018】東大生の実態に迫る! 読者の疑問に答えます

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 みなさんは、東大生はどんな人だと思いますか? 「真面目」「ガリ勉」「変わり者」など、さまざまなイメージを持っているでしょう。東大新聞オンラインでは、読者のみなさんから東大生に対するイメージや疑問を募集しました。ご協力ありがとうございました。ここでは、集まった皆さまの声の一部を取り上げながら、記者が東大で受けた印象を紹介します。

 

――頭の回転が速そう

 確かに頭の回転が速い人が多いですね。頭の回転が遅い記者は、たまに話についていけないことがあります。レストランで割り勘をするときはお金の計算が速く、会話をするときも即座に気の利いた返しやツッコミをされ、笑いのセンスに長けている人が多く一緒に話していて楽しいです。

 東大生は頭の回転が速いが故に早口の人が多いとよくいわれます。確かに非常に早口の人もいますが、たいていの東大生は普通の話し方をしている印象を受けます。

 

――常に高い目標やモチベーションを持っていそう

 これは人によりけりといったところでしょうか。将来は国際弁護士になることを目指し1年生から司法試験予備試験に向け猛勉強している人や、起業を目指しインターンを頑張る人、さまざまな言語を学習する人など、意識が高い人が多いのは事実です。

 一方、大学受験で燃え尽きて、入学後はあまり勉強せずに遊びほうけてしまう人や、寝坊やサボりを繰り返し授業にあまり出ない人も少なくないですね。

 

――あることに熱中したらとことん熱中しそう

 アニメやアイドルのオタクなど、自分の趣味にのめり込む人が多いように感じます。また、アルバイトやサークル活動に身を捧げる「社畜」や「サー畜」と化している人や、降年・留年覚悟で部活に熱中する人も周りにいます。

 一方で、探究心や好奇心が旺盛で、さまざまなことに手を出し挑戦している人も多いので、これも人によりけりだと思います。記者が東大で一番強く感じるのは、東大生はキャパシティが広い人が多いということです。忙しい中、要領良くバイトやサークル、課題など多くのことをこなせる人には感服させられます。ただ、キャパシティを超えてしまい疲れ果てて、学業がおろそかになってしまう人も少なくありません。

 

――幼い頃から、高度な教育を受けながら並外れた努力を重ねていそう

 小学生の頃から学習塾に通って中学受験を経験した人が多く、名門校出身が多いのは確かです。ただ、日頃から勉強を積み重ねるコツコツ型と、そこまで頑張らなくても要領が良いが故にちゃっかり勉強ができてしまう天才型に分けられるのではないかと感じます。

 

――日常会話の内容が高度そう

 確かに会話の内容が高度なときはあります。記者が大学で鼻血が止まらず困っていたときには、同級生から「鼻血が出る場所はキーゼルバッハ部位って言うんだよ!」と教えてもらいました(笑)。また、テーマパークに行ったときは、絶叫系アトラクションを物理的に分析している人がいました。一緒に話していて、とても勉強になりますし、たいていの人は面白がって高度な話をしているという感じです。ただ、常に高度な会話をしているわけではなく、世間話や最近の流行についてなど、普通の大学生らしい会話が多いと思います。

 

――大学に入ってからどのくらい勉強しているのですか

 まず言えるのは、ほとんどの人が受験生の頃よりも大幅に勉強時間が減っているということです。あとは、人によりますね。司法試験合格などの高い目標を持つ人は猛勉強しますし、勉強しない人は本当に定期試験の直前しか勉強せず一夜漬けで試験を受けにいく人もいます。記者の場合、試験期間外の勉強時間は1日2時間もないような気がします(笑)。ですが、試験期間になると1日10時間以上勉強します。

 

――東大生であるが故に悩んでいることはありますか

 やはり、東大生であるが故の悩みは尽きません。記者が学外の国際交流パーティーに行った際、他大学の日本人学生から大学名を聞かれ「東大です」と答えたところ、大きな悲鳴を上げられた上に「なんでこんな所に来ようと思ったの?」と聞かれ悲しくなりました(笑)。やはり、世間から希少な存在と思われることに困惑することはあります。店や映画館などで学生証を見せるのが嫌な東大生は、私の周りにもたくさんいます。

 東大内では、周りが優秀すぎるあまり劣等感に苛まれることが多く、記者もそのことで悩んでいた時期もありました。ですが、周りが優秀だからこそ自分も向上心を持って成長できるのだと、今となってはこの環境に身を置けることに感謝しています。

 ここまで書きましたが、特別なイメージを抱かれがちな東大生だって結局は普通の大学生。ただ、優秀な人は本当に優秀ですし、その人々から大きな刺激を受けることができます。一概に東大生といっても皆、十人十色でそれぞれが個性を持っています。春から入学する人は、東大でのさまざまな出会いを楽しみにしていてください!

(文Ⅱ・1年)

 

 

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現役東大生が語るスペイン語学習

現役東大生が語るフランス語学習

現役東大生が語る中国語学習

現役東大生が語るドイツ語学習

現役東大生が語るロシア語学習

現役東大生が語るイタリア語学習

現役東大生が語る韓国朝鮮語学習

【受験生応援2018】東大生の実態に迫る! 読者の疑問に答えます東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【受験生応援2018】初修外国語を決めよう!各言語の特徴・クラスを徹底比較

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 東大では初修外国語でクラスが振り分けられるため、2次試験を終えた受験生にとって、初修外国語の選択は入学後の生活を左右する重要な判断です。そこで今回は、それぞれの言語を選ぶ主要な理由やメリット・デメリット、言語によって異なるクラスの雰囲気などを、履修者の声を基にまとました。各言語の比較を通じて、自分に最も向いていると思う言語を見つけましょう。

 

フランス語

 

 まずフランス語について見てみよう。クラスの雰囲気は全体的に落ち着いている。男女比は文系のクラスで概ね2:1となっており、東大では男子が少なめで女子が多めのクラスと言える。フランス語を習得するのが大変と言われることが多いためか、選択するのは真面目な人が多い。実際難易度は、英語との発音の違いが大きい点や活用の暗記が多い点でやや難しいと言える。しかし、勉強すれば単位は取りやすく、優をもらえる可能性も十分ある。そしてフランス語には使う機会が多いという特徴もある。英語に次ぐ国際公用語であるのに加え、フランス語を原語とする文献が多いのでそれらを原語で読むといったことも多いだろう。選択する理由としてはフランス語がおしゃれだからという声がよく聞かれる。

→フランス語についてより詳しく知りたい方はこちら

 

ドイツ語

 

 次にドイツ語を見てみよう。ドイツ語クラスは「お堅い」と言われることがあり、実際真面目な人が多い。1クラスの人数は約25人〜約35人と標準的。女子が全体の2割に満たないクラスがある一方で全体の約半数を占めるクラスがあるなど、クラス間で男女比が大きく異なる。難易度については、文法事項を細かく覚える必要があり楽ではない。ただ、数理科学から社会科学までさまざまな分野の古典のうちドイツ語で書かれているものは非常に多いため、ドイツ語を使う機会は多いと言える。ドイツ語を選ぶ理由には、かっこ良さそうだから、文法の厳格さに引かれたから、などがある。

→ドイツ語についてより詳しく知りたい方はこちら

 

中国語

 

 中国語については、クラスの雰囲気は落ち着いている。ただ、いわゆる「お堅い」感じの人は少なく、話してみると面白い人が多い。男女比は一般的なクラスで約4:1。難易度は、文構造や語順が英語に似ているところがあることから易しそうに思えるが、発音や簡体字の暗記が多いため実際には普通といったところだろうか。もちろん覚えるべき事項をきちんと覚えておけば高得点が狙える。現在は日本でも中国人観光客や中華料理店の店員など中国語を話す人が多く、使用機会は多いと言える。中国語を選ぶ理由は簡単そう、今後使用機会がさらに増えそうといったものが多い。

→中国語についてより詳しく知りたい方はこちら

 

ロシア語

 

ロシア語はよく変わった人が集まるクラスと言われる。しかし実際には「変人が見たい」といって選択する常識的な人がたくさんおり、結果としてバランスが取れそこまで変わった人ばかりでもない。クラスの人数は理系ロシア語や他の言語が約30〜40人なのに対し、文系だと約60〜70人とかなり多い。言語自体は文字がラテン文字ではない、名詞・形容詞の格変化や動詞の語尾変化が多いなど非常に習得が難しいが、その分成績は甘くつけてくれるので、真面目にやっていれば優上が期待できる。実際に使う機会は日本ではなかなかないが、ロシア料理店を訪れ店員と会話するのもいいだろう。ロシア語を選択する理由は、宇宙工学に興味がある、ロシアの文学・芸術に興味がある、はたまたソ連の歴史や某アニメが好き、などと幅広い。

→ロシア語についてより詳しく知りたい方はこちら

 

イタリア語

 

 イタリア語クラスは個性的な人が多い。1クラスの人数は約40人で東大ではやや多い部類に入る。難易度は、発音がrの巻き舌を除きほとんどローマ字読みで済む一方、動詞の活用が山ほどあるため文法が最大のハードルとなり、やや難しいと言える。履修するきっかけは、オペラが好き、イタリアの歴史に興味がある、イタリアのサッカーチームを愛している、など人によってさまざまだが、明確な意思を持って選ぶ人が多い。イタリア語をマスターすると、『神曲』などのルネサンス期の名作や豊かな文化を原語で味わえるという醍醐味がある。

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韓国朝鮮語

 

 韓国朝鮮語の履修者は東大で一二を争うほど少なく、1学年に40人程度。多くの場合履修者は、「親族に韓国人がいるから」、「昔韓国に住んでいたことがあるから」などはっきりした理由で韓国朝鮮語を選択する。クラスメートが韓国朝鮮語の学習に意欲的なので、気軽に彼らに質問するなどして勉強を助けてもらうことが可能。難易度は、語順が「主語+修飾語+述語」と基本的に日本語と同じであり、学びやすいと言える。授業の復習や単語の暗記をしておけば単位を落とすことはない。韓国朝鮮語を学んでおくとK-POPや韓流ドラマをもっと楽しめるようになるはずだ。

→韓国朝鮮語についてより詳しく知りたい方はこちら

 

スペイン語

 

 最後はスペイン語を見てみよう。クラスには明るく行動力のある人が多い。スペイン語の授業中に先生の冗談で大笑いするなど楽しい雰囲気だが、熱心に勉強する人もおり決して不真面目なクラスではない。文Ⅲには男女比がほぼ1:1となるクラスもあるようだ。難易度については、文法が英語と似ている、発音・アクセントが規則的といったことからやや簡単だと言われる。担当する先生によって若干差があるものの、勉強すれば点数・単位が取れず困ることはない。選択する理由は、「他の言語に比べ新しく覚える事項が少ない」「簡単だという評判を聞いた」などがある。

→スペイン語についてより詳しく知りたい方はこちら

 

   クラスの雰囲気  言語自体の難易度 選択する理由の例  使う機会の多さ
フランス語   落ち着いている  やや難  おしゃれな感じだから  多い
 ドイツ語  真面目  やや難〜普通  かっこ良さそうだから  多い
 中国語 落ち着いている   普通  今後話者が増えそうだから  今後増えそう
 スペイン語  明るい  やや易  簡単だという話を聞いたから  今後増えそう
 ロシア語  変だと思いきや普通  難  ロシアの文化・歴史に興味があるから  少ない
 イタリア語  個性的  やや難 イタリアの文化・歴史に興味があるから   少ない
 韓国朝鮮語  目的が明確な人が多い

やや易 

 韓国に住んでいたことがあるから  多い

 今回は東大の初修外国語7種類を全て見てきました。それぞれの特徴やクラスの雰囲気の違いが見えてきたのではないでしょうか。自分に合った初修外国語を選び、充実した東大生活を迎えましょう。

【受験生応援2018】初修外国語を決めよう!各言語の特徴・クラスを徹底比較東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【受験生応援2018】最も仲の良いクラス? 知られざるインタークラスの実態

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 東大に入学する際、新入生は全員、大学で学ぶ二つの外国語を選択しなければならない。ここで言う外国語には、高校までに勉強してきてある程度使いこなせる既修外国語と、大学から新たに学び始める初修外国語の2種類がある。既修外国語として英語を選択し、初修外国語としてその他の言語を学ぶのが最もメジャーだが、そんな中で中国語、フランス語、ドイツ語のいずれかを既修外国語として選択した人が集まるのがインタークラスだ。その数なんと、1学年たった1クラスで26人(2017年度入学の場合)。今回はそんな、東大のマイノリティーとも言えるインタークラスの知られざる実態に迫る。

(取材・高橋祐貴)

 

他のクラスにはない結束力

 

 普通なら高校まででは学習しない外国語をすでにある程度のレベルまで身に付けている学生が集まるインタークラス。その雰囲気は、他のクラスとは一線を画している。まず、他のクラスでは分かれている文理や科類が混ざっており、学んでいる言語も人それぞれだ。既修中国語選択の佐倉北さん(文Ⅰ・1年)は、「人によって文理や選択している言語が異なるので、一緒に受ける授業も少なく、あまり授業で顔を合わせることがないですが、全員が特殊な環境に育ち、今現在特殊な環境にいるからこそ絆が深まります」と話す。英語以外の外国語を高校以前に学ぶ人が少ないためか、インタークラスの人数は2017年度入学の学年で26人と数あるクラスの中でもまれに見る少なさ。既修フランス語選択者のジェッソン理々亜奈さん(文Ⅲ・1年)は、「みんなとても仲良しですが、それは少人数だからというよりは他のクラスの人とは一風変わった経歴を持つ人が集まっており、仲間意識が強いからだと思います」と語る。

 

クラスで集まって過ごす日常風景

 

 他のクラスにはない絆の強さを見せるインタークラス。毎日昼にはクラス内で「インプラ」と呼ばれる、11号館・12号館・13号館の間の屋外スペースに集まり、ご飯を食べながら談笑するという。さらに年に2回、「インターライブ」と呼ばれるライブが開催され、1年生や2年生を中心にピアノ・ギターの弾き語りやダンス、マジック、漫才が披露される。先輩・後輩の縦のつながりも強く、年1回の「インター大コンパ」では上の代のインタークラスの学生だけにとどまらず、インタークラスのOB・OGまでもが多く集まって歓談し、大いに盛り上がる。「結束力が強い」と佐倉さんが語る通り、独自のイベントが盛りだくさんで仲の良いクラスのようだ。

 

年に2回の「インターライブ」では大いに盛り上がる

 

中国人と帰国子女がほとんどの既修中国語の授業

 

 実際に既修外国語として英語以外の言語を選択するには、どの程度の語学力が必要なのか。既修中国語の授業について、以前中国に住んでいたことがあり、大学受験も中国語で受けたという佐倉さんは、「普段の日常会話が問題なくできればついていけると思います」と話す。履修許可を得るために中国語の教員と電話で話す簡単な審査があったが、中国語が問題なく話せればまず落ちないという。15人いる履修者はほとんどが中国人で、日本人の場合は帰国子女ばかり。中国語の授業はSセメスター(春学期)で週2回、Aセメスター(秋学期)で週1回行われ、一列の授業で日常会話レベルの文章の読解や古文、作文を扱い、二列の授業では毎週あるテーマについてディスカッションを行い、その間に2回中国語による発表を行ったという。

 

 既修中国語選択者が選択するもう一つの言語として一番多いのは既修英語だ。実は既修外国語と既修外国語の組み合わせも選択できる東大。他には初修スペイン語や初修ロシア語を選択する人もいるという。

 

 既修中国語を選択することのメリットとして佐倉さんは、特殊な環境で育ち、ネーティブレベルの日本語が話せる上に中国語も堪能な、普通に暮らしていればなかなか会えない人たちと友達になれることを挙げる。「授業では中国語で会話し、中国の文化や社会についても理解を深めることができるため、とても楽しいです」

 

年に1回開かれる「インター大コンパ」

 

帰国子女の少ない既修フランス語選択者

 

 一方、既修中国語の場合と違って、既修フランス語の選択者には、ネーティブや帰国子女は少ないという。2017年入学の履修者の中では、以前にフランス語圏に住んだことがあるのは2人だけだった。高校でフランス語を選択し、大学入学時にフランス語学習歴3年だったジェッソンさんは、既修フランス語を選択するためには「分かりやすく言えば仏検2級くらいのレベルが最低でも必要」と話す。中国語の場合と同様、履修許可を得るには大学教員との電話面接があるが、審査自体はそこまで難しいものではなく、自分のフランス語の経歴を話した後に、フランス語で5分ほど会話するだけだとのこと。

 

 授業は全てフランス人の教員が担当しており、フランス語のみで行われるという。2017年の履修者は当初8人で、Aセメスターには2人がアメリカの大学に留学し6人になった。少人数なので一対大人数の一方通行的な授業ではなく、先生の質問に対して生徒が答えたり、生徒同士でディスカッションをしたりと、学生が積極的に参加する授業が中心だ。一緒に学ばれることが多い言語は、同じラテン系のスペイン語やイタリア語。普通に既修英語を選択する人も多い。

 

 既修フランス語を選択することについてジェッソンさんは、発音や動詞活用の暗記が大変であり、英語に比べて日本で使う機会が少なくモチベーションを保つのが難しいなどの苦労はあるが、それを上回る魅力があると語る。「実用面ではフランス語は英語に次ぐ規模の国際公用語なので就職にも有利になるし、何より日本でフランス語を学んでいる人との交流が増えたり、新たな興味のある言語に出会えたりなど、フランス語をきっかけに得る刺激や経験は一生ものだと思います」

 既修外国語として選択できる言語にはもう一つ、ドイツ語があるが、その選択者は2017年の入学生については2人と、他の言語に比べ少なかった。例年はフランス語と同程度の履修者がいるという。残念なことに今回は既修ドイツ語の選択者に取材をすることはできなかったが、もし選択したならば、中国語・フランス語と同様刺激的な授業を受けられることだろう。

 

 少人数での活発な授業と、縦横の強いつながりが魅力のインタークラス。もし既修外国語を選択するかどうか迷っている新入生がいたら、この記事も参考にしつつ、ぜひこの密なコミュニティーに飛び込んでみてはどうだろうか。

【受験生応援2018】最も仲の良いクラス? 知られざるインタークラスの実態東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【受験生応援2018】しっかり学べる外国語 TLPで世界に通用する力を

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 3月10日(土)の東大の合格発表後、11日(日)から15日(木)の間に新入生は入学手続きを行います。その際に書類へ記入した第二外国語で、所属するクラスが決まります。第二外国語の選択が学生生活を大きく左右する要因になるといっても過言ではありません。東大新聞オンラインでは第二外国語決定に役立つ情報をお伝えします。今回は、選抜された少人数制の授業で高度な第二外国語の能力を身に付けることを目指すTLP(トライリンガル・プログラム)について紹介します。

 2013年度から始まり今年で5年目を迎えるTLP。高度な英語力に加え、もう一つの外国語の運用能力を集中的に鍛えていくために設けられた制度です。

 

 TLPを入学時から履修できる条件は東大の2次試験外国語科目の全ての設問で「英語」を選択し、なおかつその成績が上位10%程度であること。参加するには相応の狭き門をくぐり抜ける必要があります。当初は中国語のみでの開講でしたが、16年度からはドイツ語、フランス語、ロシア語でも開講されており、また18年度から韓国朝鮮語でも開講される予定です。長期休暇中に実施される各国への短期研修制度なども整備されつつあり、TLPはますます充実してきているといえるでしょう。

 

1年間履修して

 

 入試で英語の成績の基準を突破し、1年の前期に当たるSセメスターからTLPに参加したロシア語選択のAさん(文Ⅱ・1年=当時)は、通常は1年生の間に終わる第二外国語の必修授業が、2年生まで続くことを魅力の一つだと話してくれました。意識の上でプラスの面が大きかったというAさん。「TLPを受ける周りの優秀な人たちから刺激を受けていました。また、TLPではないクラスの人に負けたくないという気持ちから、勉強のモチベーションが生まれました」

 

 中国語TLPを受講しているBさんは、TLP受講生のみで構成されるクラスに所属し、1年の春学期は週5回、秋学期には週4回と多くの授業をこなしました。月に1~2回、昼食時に集まって中国語で会話する機会がある他、選考を通過しなければならないものの、1年の春休みと2年の夏休みに海外研修に行けることなどが魅力だとか。「中国語が少しずつ身に付いてきているのを実感できるのは楽しいですし、クラスの皆から向上心を分けてもらうこともできます」。他にも、先生が留学生との交流の機会を作ってくれるなど、その魅力は尽きないようです。

 

 ドイツ語TLP受講生のCさんは、15人程度の少人数できめ細かい指導を受けられるのがTLPの魅力だと語ります。「一方通行的な講義が多い東大で、自発的に授業に参加する姿勢を身につけられたのはTLPのおかげです」。ドイツ語TLPでは、長期休暇ごとに任意参加の、2週間にわたるボン大学での語学研修がある他、ドイツ語部会主催のクリスマスパーティに参加するなど、イベントも多いそう。TLPを受講すれば授業数や宿題は増えますが、その分確実に語学力が向上すると言います。

 

途中参加も可能

 

 参加者が限られているために一見閉鎖的に思われるTLPは、実は履修者が固定されているわけではありません。授業意欲や毎学期の期末試験の成績に応じて、メンバーの入れ替えが行われるのです。1年の後期に当たるAセメスターからTLPに途中参加したDさん(文Ⅰ・1年=当時)は「TLPに参加したいという意欲をSセメスターの勉強のモチベーションにしていました」。ロシア語選択のDさんは、非TLPとTLPのそれぞれの授業について「やることが大きく変わるわけではありません」と話してくれた一方、ロシア語TLPクラスは約15人という少人数のため、授業内外で先生とコミュニケーションを取りやすく「先生と個人的な関係を築けるのが大きいです」。

 

 第二外国語の勉強に意欲がある学生には、TLPは大きなプラスになるでしょう。第二外国語を真剣に勉強したいという場合にはぜひ履修することをお勧めします。仮に入試での英語の成績が芳しくなく、Sセメスターから参加できなかったとしても、Aセメスター以降からの編入を見越して勉強するのもいいでしょう。

 

 第二外国語は、数年来の勉強の蓄積で実力に差が出てしまう英語とは違い、スタート地点は誰もが同じ。入学後の頑張り次第で、どんどん自分の世界を広げて行けるでしょう。第二外国語の勉強を通じて見ることができる、大学での知の世界を楽しんでください。

 

※この記事は、2017年公開の東大新聞オンライン記事に、加筆・修正を施したものです。

 

 

 

【受験生応援2018】

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【受験生応援2018】東大に実家から通えるのはどこまで?

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 東大に合格したらキャンパスの近くに下宿しようと考えている人は多い。その一方で1時間以上かけて通学することになる人も一定数いるだろう。今回は、東大に遠くから通っている、もしくは通っていた経験のある東大生に通学時間の使い方や長距離通学の利点・欠点を聞き、下宿する場合と比較しつつ東大に通える範囲がどこまでなのか掘り下げる。特に実家から通学するか下宿するか迷っている人はぜひこの記事を参考にしてほしい。

 

Aさん(工・3年)の場合 実家から長距離通学

自宅:神奈川県鎌倉市

大学までの所要時間:駒場まで約90分、本郷まで約100分

 

 実家通いよりお金がかかる上、炊事洗濯が面倒だったので下宿は選びませんでした。都会が好きでないという理由もあります。

 通学時間は、電車で座れた場合には本を読む、レポートを書くといったことができますが、座れない場合には音楽を聴くかスマホを見ることしかできません。時間帯によっては1時間電車の中でずっと立っていることになり、体力的につらいです。長距離通学で不便に思うのは、移動時間をなかなか有効活用できないことです。サークルの集まりなどに気軽に行こうと思えなくなるという短所もあります。

 正直自分も1人暮らしにすれば良かったと思うことはありますが、定期券の区間が長いためいろいろと寄り道ができたり、通学時間自体を気分転換の時間にできたりと、案外良い点もあります。実家からの通学か1人暮らしかで迷う人は、まず実家から通ってみて、自身のライフスタイルを踏まえて1人暮らしにするかどうか考えることにしても良いと思います。

 

Bさん(工学系・修士1年)の場合 3年次まで高尾の実家から通学

自宅:東京都八王子市(学部3年次まで)

大学までの所要時間:駒場まで約90分、本郷まで約100分

 

 学部3年まで高尾の実家から通っていました。4年に進級し研究室に配属されたのを機に下宿を始めました。最初から下宿を選ばなかったのは、やはり下宿するとより多くの費用がかかるからです。

 高尾駅は電車の始発駅なので行きの電車は座って本を読んでいました。もちろん必要な時期は勉強もしました。帰りは混んでいて座れないので音楽を聴いていたように思います。

 サークル活動などで帰宅が遅くなる日が多かったので、翌日に1限がある日はつらかったですね。3年の時に1限の開始が午前9時から午前8時半に変更され、毎日1限が入っていた時期は特に大変でした。この時は午前6時すぎに家を出ていたと思います。

 また、遠方から通うと電車の遅延の影響を受けやすいのも事実です。台風や大雪などの荒天の場合には、授業を行うかどうかを大学が判断しますが、その際、遠方から通っている学生がいることが考慮されていないように感じられ残念でした。

 

Cさん(理Ⅱ・1年)の場合 茨城から通学するも下宿へ切り替え

自宅:茨城県守谷市(1年Sセメスター終了まで)

大学までの所要時間:駒場まで約120分

 

 1年のSセメスター(前期)は茨城県の南部から駒場まで通っていました。電車内で過ごす時間が長かったため、混み合った車内で頑張って単語帳や参考書を開いていましたね。ところが、通学時間が長いことが苦痛になってしまった上、電車内での時間を有効に使おうにも混雑が激しくうまくいかなかったので、Aセメスター(後期)から駒場キャンパスの近くで下宿することにしました。

 長距離通学と下宿を両方とも経験してみて、それぞれ短所があると分かりました。長距離通学は何と言っても朝早く起きるのが大変です。1限に出席する時は6時半に出発していました。さらに、都内住みの人より終電が早いため2次会などに参加できず疎外感を覚えたこともあります。アルバイトも時間的な制約から、やってみたかったもののできませんでした。

 下宿の短所としては掃除や洗濯、皿洗いなどが面倒だという点があります。お風呂も浴槽にゆっくりつかりたいと思うことがありました。

 東京の通勤ラッシュは人によっては非常に苦痛です。都内での1人暮らしをお勧めしますが、実家からも通えなくはない人は3月中に急いで家を探すということをせず、入学後に1人暮らしを検討してみるのも良いと思います。

 

Dさん(工学系・修士1年)の場合 日野で下宿、後に都内へ引っ越し       

自宅:東京都日野市(学部4年次まで)

大学までの所要時間:駒場まで約65分、本郷まで約80分

 

 親戚が日野市で築50年のアパートを貸していて、家賃が実質無料で済むのでそこから通うことにしました。キャンパスの近くで下宿しなかったのは、都会に住むのが嫌いだからです。もちろん家賃が高いというのもありますね。ただ、自宅が遠いことで、友達を家に呼びにくい、交通費が高くなるといった不便もありました。

 通学時間は主にツイッター、インターネットニュース、株価の確認をしていました。以前は1限の開始が9時でしたが、そのときでも午前7時半には家を出ていたと思います。

 

Eさん(工・3年)の場合 実家から通えなくはないが一人暮らし

自宅:栃木県小山市

大学までの所要時間:駒場・本郷ともに約90分

 

 栃木県の実家から通えなくはないですが、1人暮らしが社会勉強になるはずだという親の勧めもあり、前期教養課程の頃は三鷹寮から通学していました。

 1人暮らしをすると、朝とても早く家を出る、あるいは帰りが深夜になるといったことがあっても誰からもとがめられないので、生活の自由度は高いと思います。

 不便なところは部屋が狭い点です。これは三鷹寮に限らず1人暮らし用の部屋一般に言えます。家事についても段取りが分かるまではかなり苦労しました。また、試験の時や風邪をひいたときなどは家事まで手が回りません。それから、隣人とのトラブルが多いことも短所です。

 1人暮らしは自由度が高くいろいろなことができます。その一方で大学に行かなくなった、留年したといった話も聞くので、誰も注意してくれないという点である程度の危険は伴います。リスク管理さえしっかりできればとても楽しいので、勇気を持って1人暮らしを選ぶのも良いと思います。

 このように東大まで1時間半〜2時間かけて通学する人がいる一方、キャンパスの近くに下宿する人もいる。長距離通学は時間的制約が大きい、電車の混雑・遅延の影響を受けやすいといった声が聞かれるが、下宿にも金銭的負担が大きい、家事を自分でしなければならないなどという短所がある。各自のライフスタイルに合わせて実家通い、下宿を選択できるのが理想的だろう。

 

 

【受験生応援2018】

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東大に実家から通えるのはどこまで?

【受験生応援2018】東大に実家から通えるのはどこまで?東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【2018年2月アクセスランキング】入試関連記事に関心

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スローガン株式会社の伊藤さん(上)、クロスカントリーの選手(右下)、受験生応援連載のロゴ

 

 東大新聞オンラインで2月に公開した記事の2月中のアクセスランキングを調べたところ、1位は18年度東大推薦入試の結果を伝える記事だった(表)。18年度は、全学部・全学科合計で100人程度の募集に対し69人が合格。全体の合格者数は2年続けて減少したが、教養学部では初めて募集人員の目安である5人に達した。

 

 2位と3位は学生とベンチャー企業をつなぐスローガン社を創業した伊藤豊代表取締役社長に日本の就職活動について聞いた記事だ。伊藤さんは、優秀な人が大企業に入社後、やりたい仕事をできず志を失うことが多いと指摘。ベンチャー企業への就職をためらう学生に対しては、イメージを持つために小さい企業での長期インターンシップを勧める。就職活動を控えた学生から注目を集めたようだ。

 

 4位から6位には受験生応援の記事がランクイン。4位と6位は東大生が入試当日の過ごし方やハプニングなどを振り返るもの、5位は17年度ミス東大の松本有紗さん(農・3年)とミスター東大の小林亮太さん(文・3年)に受験生へのメッセージを聞いたものだった。9位にも東大生による理科の勉強法アドバイスを転載した記事が入り、入試直前期に多くの受験生に読まれたと考えられる。

 

 7位は18年度東大入試において全科類で第1段階選抜が行われたことを伝える記事だ。最高点は理Ⅰの900点で、満点は東大が第1段階選抜の結果発表を始めて以来初となる。

 

 8位は平昌五輪に合わせた、「雪上のマラソン」とも言われるクロスカントリーの魅力についての寄稿記事。10位は睡眠の専門医に試験前日に熟睡する方法などを聞いた記事だった。

 

【2018年2月アクセスランキング】

1   18年度東大推薦入試 合格者69人に微減 教養学部で初めて定員満たす

2   東大卒起業家から就活生へ 後編 「新卒はゴールデンチケット」の嘘

3   東大卒起業家から就活生へ 前編 「秀才のジレンマ」から抜け出す方法

4   【受験生応援2018】東大生が振り返る2次本番 〜文系編〜

5   【受験生応援2018】ミス&ミスター東大2017から受験生へ

6   【受験生応援2018】東大生が振り返る2次本番 〜理系編〜

7   18年度東大前期入試 全科類で第1段階選抜 文Ⅱの最低点80点上昇

8   最もタフなスキー競技 平昌五輪「クロスカントリー」の見どころ

9   【受験生応援2018】2次試験直前!現役東大生によるアドバイス 〜理科編〜

10   【受験生応援2018】睡眠専門医・坪田聡さん 入試直前の「睡眠」のアドバイス

※当該期間に公開した記事のみを集計

【2018年2月アクセスランキング】入試関連記事に関心東大新聞オンラインで公開された投稿です。


個人に合う適切な支援を 「卒論支援会社」に聞く卒論執筆の裏事情

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 多くの学生にとって、卒業論文の提出は大学生活で最大の目標・課題だ。学生はテーマを設定して資料・先行研究などを当たっていくが、全てがうまく進むとは限らない。「ららみーあ株式会社」を立ち上げ、代表取締役を務める山川洋明さん(農学部卒)は、卒論で困難に直面した学生の依頼を受け、読むべき文献の紹介など支援を行っている。山川さんに、卒論支援の詳細や卒論を上手く進めるこつを聞いた。

(取材・矢野祐佳)

 

教員頼れぬ学生に

 

 山川さんは卒論支援について「卒論を書くための個人指導塾のようなもの」と話す。初めに依頼者の学生から研究テーマ、読んだ文献、すでに書き進めている文章など状況を聞き、手助けできるかを判断する。手助け可能と判断した場合、読むべき先行研究や資料・史料の紹介・文章の手直しなどをするという。「『頑張ってもどうしてもうまくいかない』という学生さんが自力で卒論を進める支援をしています。逆に『お金は払うから一から十までなんとかして』という依頼はお断りしています」

 

 主な相談内容は「途中で行き詰まった」「教員の指導が自分に合わない」「提出期限まで時間がない」などだ。「有名で世間への発言力をすでに持つ人が社会人大学院に通っていたときに、教員が嫉妬して論文指導を十分にしない、というケースもありました」。学生の保護者から「本人が卒論にやる気を出さない」と相談されることもある。

 

 依頼者の相談に応じる「執筆者」は、研究者や社会人など幅広い。依頼内容や依頼者の属性が多様化しているため、さまざまな執筆者を抱えている。「依頼者の研究テーマは多岐にわたるので、その都度詳しい人を外部から見つけてくることもあります」。執筆者は皆、学生の手助けをしたくて相談に乗っている。そのため、学生がどこまで自分の手で頑張ってきたのかも重視しているという。

 

 卒論支援を依頼する学生は大学で十分な指導を受けられていないのだろうか。山川さんは「大学の先生も、一昔前に比べればずいぶん熱心に指導をしている」と話す。それでも行き詰まるのは、教員の指導がその学生に合っていないためだと分析する。「例えば学習塾ではある教科の先生の指導が合わなければ他の先生に教わることができますが、細かくテーマを設定する卒論ではその先生以外の指導を仰ぐことが難しくなるので、合わなかった場合に学生は他に頼るところがなくなるのです」。卒論支援は、学生が大学外で頼れるものといえる。

 

 東大の後期日程試験(当時)に合格するなどもともと論文が得意だった山川さんは、大手食品企業で働いていたときに知り合いの大学教員に「留学生の論文作成を支援してほしい」と依頼され、卒論支援を始めた。その後も学生や留学生の研究支援を行い、事業化するに至った。

 

 数々の卒論支援をしてきた山川さんは、これから卒論を書く人に対し、早めに取り掛かることに加えて「つまずくことを恐れず、自分が突き詰めたいことをテーマにするのが大事」と話す。卒論はテーマ設定が最も重要で楽しい部分で、誰かに与えられたテーマではやる気が十分に出ず、結局行き詰まることもあるという。「テーマを設定できれば、卒論は半分くらいできたようなもの。たとえつまずいたとしても、いろいろな切り口を考えることが重要な経験になります」

 


この記事は、2018年3月20日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

 

 

ニュース:個人に合う適切な支援を 「卒論支援会社」に聞く卒論執筆の裏事情
ニュース:総長賞に12人・2団体 中原中也賞の野崎さんら
ニュース:新領域の教授逮捕 免停中の運転で
ニュース:スキー部石原さん2位 「力出し切れた」
ニュース:七大戦航空 東北大と並び団体優勝
ニュース:総合図書館 休館は4/27から5/21まで
ニュース:共通テスト・英語民間試験 合否判定に利用せず
ニュース:一部てんかんの原因解明 遺伝子内の繰り返し配列に異常
ニュース:テヅルモヅル類 106年ぶり新種
ニュース:藤田名誉教授が会長に アジアからは初
企画:「あの日」から7年 大槌の研究センター 新たな船出
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「当たり前」の目標並ぶSDGs 朝日新聞が大々的に推進するわけとは

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 2015年に国連サミットで採択されて以降、世界で推進されているSDGs──持続可能な開発目標。「1.貧困をなくそう」「8.働きがいも経済成長も」など、17分野の目標を掲げる。民間企業が続々とSDGsに向けた取り組みを始め、耳にする機会も増えた。その中で朝日新聞社は「2030 SDGsで変える」という企画を紙面で伝える他、特設サイトを開設している。SDGsの解決策を考えるリアルイベントを開催し、SDGsに関する過去記事を紹介した冊子も発行するなど、大々的なキャンペーンでSDGsを推進している。

 

17目標のロゴ

 SDGsの目標はどれも素晴らしい。しかし一見すると、それらは問題意識がすでに広く共有された「当たり前」のものばかりにも感じられる。当然貧困はなくすことが望ましいし、働きがいと経済成長を両立できればもちろん物質的・精神的に豊かな暮らしを送れるだろう。そんな「当たり前」のことをなぜ大々的に推進するのか。朝日新聞社で推進キャンペーンの取りまとめを担う石田一郎・マーケティング本部長に聞いた。

(取材・児玉祐基 撮影・石井達也)

 

石田一郎さん

 

身近な話題で自分ごとに 浸透しつつあるSDGs

 

 朝日新聞社では17年1月から、SDGsを推進するキャンペーンを開始。石田さんには当初「SDGs(エスディージーズ)の読み方すら分かっていただけないのではないか」と認知度への不安があった。その不安は当たり、すでにSDGsに向けた取り組みを始めていた官庁やNPOからの反応は上々だった一方で、読者からは「何の英語の略か分かりにくい」「ルビを振ってほしい」との問い合わせもあった。

 

SDGsの特設サイト

 

 しかし、継続的に発信する中でSDGsへの反応が変わり始めたと石田さんは話す。17年9月にSDGsやSDGsに向けた取り組みを紹介する冊子を発行したところ「学校や自治体、企業から『うちにも欲しい』という問い合わせをいただきました」。生徒の半分が外国籍のある小学校の校長からは「保護者と多様性について考えるための教材にぴったり」と送付の依頼があった。

 

 これまでの特集の中で、ネット上で大きな反響を呼んだ記事がある。17年3月の「『捨てないパン屋』の挑戦 休みも増えて売り上げも維持」だ。長時間労働と、売れ残ったパンを捨てることに疑問を抱いたパン職人の夫妻がウィーンの職人に倣い、パンの種類や具材を減らす代わりに素材にこだわった。すると売り上げを落とさずに「捨てない、働き過ぎないパン屋」への変貌を遂げたと記事は伝える。この記事は、webサイト「朝日新聞デジタル」で公開後1カ月たっても拡散が続いたという。どの街にもある「パン屋」の改革を通してSDGsを見ることで「SDGsを自分ごととして捉えていただくきっかけになったのではないでしょうか」と石田さんは語る。この記事を契機に、「海外では~」「地球環境が~」といった話題に加えて、読者に身近な題材を取り上げて伝えることの大事さが再認識されたという。

 

 

ものさしとして、接着剤として

 

 キャンペーン開始当初は、記事で紹介するそれぞれの取り組みに17分野の目標のロゴが一つずつ付くのかなと考えていた石田さん。しかしキャンペーンを進める中で、実際は一つの取り組みが、同時にいくつもの目標に向けた取り組みになっていることに気付いたという。「世の中の課題やそれを克服するための取り組みは、SDGsの枠組みを念頭に置くことでさまざまな角度から複眼的に分析できます」。逆に、例えば「8.働きがいも経済成長も」に向けた取り組みが、「14.海の豊かさを守ろう」に反することもある。SDGsの枠組みはそのような負の相関へも目を向けさせるきっかけとなる。「SDGsは『新しいものさし』なのです」

 一つの取り組みが異なる目標に関わっているケースだけでなく、異なる課題の解決を目指す異なる取り組みが、実際はどちらも一つの目標に関わっていることもある。実際、朝日新聞社が紹介する取り組みにも、同じロゴが何度も出現。SDGsのフレームワークがあることで、一見別々に解決すればよいと思われてきた課題が、実は根っこのところで課題を共有していることに気付きやすくなる。根本的な課題が同じなら「複数の取り組み間で解決策を共有することも可能になるでしょう」と石田さんは予想する。

 

 SDGsは新しいものさしであると同時に「人と人をつなぐ接着剤でもあります」。SDGsに取り組んでいる人、取り組もうとしている人にとってSDGsは、共に課題解決を目指す仲間を見つけるための格好の合言葉だ。仲間を見つけやすくなることで、課題解決のスピードアップにつながる。また「当たり前」の目標が並んでいるからこそ誰にでも受け入れられやすく、多くの人を巻き込みやすい。このように、SDGsは個々の目標の価値に加えて「ものさし」「接着剤」としての働きを持っているというわけだ。

 「想定より早く浸透している」とSDGsの推進に手応えをつかむ一方、「まだ3割くらいの認知度でしょう。まだまだ足りない」と石田さん。SDGsの17目標は一般市民にとって「当たり前」である上、「3.すべての人に健康と福祉を」「11.住み続けられるまちづくりを」など、国家や企業が実践の主体となりやすいものが並び、どうしても遠い存在になりがちだ。一般市民に直接リーチできる存在である朝日新聞社は、これからもSDGsを自分ごとに捉えられる記事を持続的に発信できるのか、注目だ。

 

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新入部員、募集中。

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新歓ビラ_2899

 

 東京大学新聞社は1920年の『帝國大学新聞』創刊以来、東京大学に基盤を置き、かつ東京大学からは組織的・人的・財政的に独立した立場から、新聞を中心とする各種メディアによる知識・情報の発信・交流を行ってきました。現在の活動内容は『週刊 東京大学新聞』の編集・発行、「東大新聞オンライン」の運営、講演会・セミナー・シンポジウム開催、広告営業など多岐にわたります。東京大学の学部生、院生であれば、どなたでも参加できます。ぜひお気軽に下記のメールアドレスまでお問い合わせください。

 

【連絡先】

新歓係:welcome@utnp.org

【件名・記載内容】

 件名を「東大新聞新歓」としてご連絡ください。本文には「①名前②所属学部/科類③学年④東大新聞でやってみたいこと、関心があること」をお書きください。④に関しては、なければ空欄で構いません。ご連絡をお待ちしています。

 

部門紹介

 東京大学新聞社では大まかに下記の部門に分かれて活動しています。複数の部門にまたがり活動する人もいます。

 

ニュース

週刊東京大学新聞2017年10月17日発行号1面

 

 ニュース面は文字通り、東大に関わる「ニュース」全般を扱う部門です。伝えるべき情報やニュースを簡潔に正しく報道する「一番新聞らしい面」といえると思います。行事やスポーツの試合の写真撮影も行いますし、法学部の人気低迷や女子学生への家賃支援など、気になったネタについて深掘り調査する特集も組みます。

 東大の今にアクセスし、正しく簡潔に情報を伝える。東大で過ごす中で感じた疑問を、大きな特集に育てる。ニュース面の魅力を、ぜひ一緒に味わいましょう。

 

学術

週刊東京大学新聞2017年11月28日発行号3面

 

 東大には3000人以上の研究者がいます。その研究を取り上げるのが学術面です。分野の最前線を走る研究者への取材は、きっとあなたの知的好奇心を満たしてくれるものになるでしょう。

 学術面は、書評を掲載する「百行で名著」や過去の東京大学新聞を振り返る「東大今昔物語」などの連載も扱っています。幅広い興味を持つ人を歓迎します。

 

文化

週刊東京大学新聞2017年10月31日発行号4面

 

 文化面では、普段の生活やそのときどきの話題について、記者が気になることを扱います。自分の興味のあることについて、比較的自由に企画を立てることができます。扱う内容は趣味や娯楽から世間の話題の分析までさまざまです。またテーマを絞った連載企画としては、東大の素敵な学生を毎号1人紹介する「キャンパスガール・ガイ」や博物館・美術館の展示を紹介する「火ようミュージアム」などがあります。

 あなたの気になる人・物事を取材して、記事を書いてみませんか?

 

デジタル事業

東大新聞オンライン2017年1月26日公開記事

 

 「東大新聞オンライン」と東京大学新聞のSNSを運営しています。紙面の記事をオンラインで紹介すると同時に、オンライン独自の記事を発信しています。記事の性質によってはオンラインの記事を紙面に掲載することもあります。

 オンライン記事は、字数や体裁が比較的自由であることが特徴。紙面とは一味違った記事を書くことができます。オンライン上の非常に多くの人々に記事を届けられる点も魅力です。

 

文化事業

2017年度五月祭で講演する川人博弁護士(左)と高橋幸美さん(撮影・児玉祐基)

 

 学生や社会一般向けに講演会、セミナー、シンポジウム等のイベントを開催する事業です。最新の学術文化や時事問題などをテーマとして取り上げ、情報発信を行います。五月祭・駒場祭での講演会の開催が活動の中心となっています。

 

過去のイベントの例

 

ビジネスチーム

日本ビジネスシステムズ株式会社PR企画「東大女子の座談会

 

 東京大学新聞は、新聞や書籍の販売収益と、広告による収益で成り立っています。

 私たちは、東大生やその保護者、東大を目指す受験生にリーチできる稀有なメディアとして、東京大学新聞社にしかできない広告を販売しています。就活生にアプローチしたい企業や、東大受験生を応援したい予備校、東大生に書籍を届けたい出版社など、様々なクライアントから、東大新聞の理念や読者層のユニークさを評価していただいています。

 私たち学生ビジネスチームは、インターネット時代の広告のあり方を模索しながら、クライアントにも読者にも魅力的で、かつ誠実な広告を作っています。社会人スタッフや、広告代理店に就職したOB・OGからアドバイスをもらいながら、企画を出し合い、営業をし、広告記事の作成やイベントの運営といった活動をしています。

 過去には、リクルートの創業者である江副浩正さんも東京大学新聞社で広告を作っていました。公益財団法人という法人格を持ち、90年を超える歴史を持つ学生新聞だからこそやれる活動です。

 企業の担当者と会い、彼らのニーズを聞きながら広告やイベントを作り上げるのは、毎日が学びの連続です。学生新聞だからこそ企画を考えることもできます。多くのメディアが広告収入の減少に悩まされるこの時代に、一緒にメディアや広告の在り方を模索しませんか?

過去の広告事業の例

東大女子の座談会 ―私たちの悩みと理想の働き方―

(日本ビジネスシステムズ株式会社・記事広告)

現役東大生が小学生時代に通っていた学習塾:トップは公文式

(公文式・記事広告)

・「週刊東京大学新聞」広告、「東大新聞オンライン」バナー広告

 

書籍

 新聞以外にも『東大20XX』『東大は主張する 東京大学新聞年鑑』『Fresh Book』という書籍の作成に携わっています。発行した書籍は東大生協書籍部などで販売されており、主に東大受験生やその保護者、東大関係者などにご愛読いただいています。

 

東大20XX

 「現役東大生がつくる東大受験本」という触れ込みで、主に東大に入るまでに何を勉強したらいいのか、東大に入った後の授業履修のコツ・進学選択の説明・大学院進学の傾向などを紹介しています。

 

『東大は主張する 東京大学新聞年鑑』

 1年間で東大にどんなことがありどんな変遷を遂げたのかが分かるよう、その年度の週刊東京大学新聞と東大新聞オンラインの中で印象に残る記事をまとめて収録します。

 

Fresh Book

 入学試験から合格発表、入学式に至る道のりや、キャンパスでの授業風景、クラス集合写真などを収めた新入生に向けて作る記念アルバムです。

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さよならチムニー

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 本郷キャンパス赤門近くの居酒屋「チムニー本郷店」が2018年3月14日に閉店した。150人収容可能な店舗で大規模な飲み会ができ、2000円程度の予算でも十分お酒や料理を楽しめる手頃な価格が魅力だった。1994年の開店以来、20年以上にわたり東大生や教員に愛された店だ。

 

(取材・福岡龍一郎)

 

 

 

「チムニー先生」の憂鬱

 

 西村義樹教授(人文社会系研究科)は一時期、周囲の大学院生から「チムニー先生」と呼ばれるほど店に通い詰めた常連客。ビールの種類が豊富で、広い店舗の開放的な雰囲気が気に入っていた。

 

チムニーでくつろぐ西村教授

 

 自身の本郷での生活を振り返ったとき、チムニーは大切な節目に登場する店だったと西村教授は話す。退職する同僚の送別会などの後、みんなでチムニーに繰り出して2次会をするのが定番だった。「学生の進学や卒業を祝うコンパも大概はチムニーでしたね(笑)」。チムニーで第1回目の打ち上げを行った駒場・本郷キャンパス合同の言語学の研究発表会は12年たった今でも続いている。

 

 さまざまな思い出が詰まっているからこそ、閉店を知ったときは「本当にショックで、これからどうすればよいのか途方に暮れました」と寂しそうに話す。

 

 

高橋教授、チムニーに500万支払ったってよ

 

 

 高橋伸夫教授(経済学研究科)はこれまで自身がチムニーに支払ってきた飲み代を計算し、累計500万円を超えることが分かり仰天したことがある。20年近く毎週のゼミの後、学生とチムニーで飲み会をしてきたためだ。頻繁に通っているうちにゼミの存在をチムニー側にも認識され、店が混んでくると、ゼミの最中に店側から「今日は予約しときますか?」と確認の電話が掛かってきたほどだ。

 

 チムニーを巡るゼミの逸話も数多い。過去にはゼミ生が「居酒屋の経営」という卒業論文でチムニーについて言及した。卒業生への記念品として店で使われているロゴ入りビールジョッキを店に頼み込んで購入して贈呈したこともある。「閉店したら大人数のゼミ生で入れる店をまた一から探さなきゃならないね」。高橋教授も落胆した様子だ。

 

チムニーにて高橋ゼミの学生と。写真はおよそ10年前に撮影されたもの。

 

チムニー閉店、東大生は「大人しくなった」

 

 

 チムニー本郷店の芳賀安男店長によると今回の閉店の理由は「オーナー経営者の体調悪化」のため。閉店を1カ月前に知らされるなど店側からしても急な出来事だったという。また近年は客数も過去に比べると減少し「大規模な店舗を維持するのが難しくなっていた」ことも事実だ。

 

 芳賀店長は12年前からチムニーの厨房で働き始め、2年前から店長に。長年、飲みに訪れる東大生を観察して思うのは「最近の東大生は昔と比べて大人しくなりましたね」。大酒を飲んで酔っぱらい、馬鹿騒ぎをする学生が減った印象だ。「それも時代の流れなのでしょう」

 

 それでも、適量のお酒は仲間との関係をより親密なものにすると芳賀店長は力説する。チムニーは閉店してしまったが「すてきなお酒とともに、学生生活をぜひ満喫してくださいね。今までチムニーをご愛顧いただき、本当にありがとうございました」。

 


この記事は2018年4月3日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナル記事を掲載しています。

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さよならチムニー東大新聞オンラインで公開された投稿です。

【東大今昔物語】自ら開塾する東大生たち

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1963年1月16日発行号の紙面

 

 

 4月は大学の新歓期。新入生に食事をごちそうしてサークルや部活に勧誘するこの時期は、上級生の出費がかさむ。貯金を泣く泣く切り崩す人もいるだろう。

 

  高時給の教育系アルバイトで稼ぐ東大生は多いが、塾バイトのもうけ具合は昔から好調だったようだ。1963年1月16日発行の紙面には『灰色の季節に稼ぐ東大生進学塾は花ざかり』という見出しが躍る。塾講師として雇われるだけでなく、「自分の理想を生かした塾をやりたい」などと自ら塾を開く東大生もいたようだ。東大生が指導する学習塾は62年4月から63年1月までで少なくとも20誕生し、開塾から半年で200人以上の生徒が集まった例も。大学生としての経験を生かし生徒に「将来に役立つ本物の実力を体得させる」といった指導方針を掲げる塾もあった。

 

 指導方針を体系化して塾を開く際の、受験や大学での学びを通して得たものを伝えたいという思いは、塾や家庭教師バイトにも通ずるものだろう。大学時代の貴重な時間を使ってバイトをするなら、ひたすらバイト三昧の「バ畜」とならず仕事にやりがいを見出したいものだ。

 


この記事は2018年4月3日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナル記事を掲載しています。

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